韓国で整形手術を受けて帰国したあと、自宅では何に気をつければよいですか?
韓国で整形手術を受けて帰国したあと、自宅で気をつけたいことは大きく4つです。地元の医師が手術の内容をわかるよう、手術名・日付・範囲と処方された薬を記録しておきます。手術部位の赤み・熱感・痛みが強まる、片方の脚が腫れて痛む、急に息が苦しくなるといった、すぐに受診が必要なサインを知っておきます。腫れや傷跡は数週間から数か月かけて変わるため、紫外線対策やシリコンなどのケアを続け、同じ光と角度で撮った日付入りの写真で変化を記録します。ボニータクリニックでは、回復期間・通院日程・帰国日を、手術の範囲と個人の状態に合わせてカウンセリングで一緒に決めます。
ご自身の場合が気になる方は LINEで写真相談 →

帰国後も回復は続きます。まず何から準備すればよいですか
ソウルで手術を受けて日本に帰ると、その後の回復は手術を受けたクリニックから遠く離れた場所で進みます。傷が閉じ、腫れが引き、傷跡が落ち着いていくのは、帰国した日で終わりではありません。数週間から数か月かけて、ゆっくり続きます。だからこそ、出国前に「自宅で何を見ておくか」「どんな変化があれば誰に連絡するか」を決めておくことも、回復の大切な一部です。
米国疾病予防管理センター(CDC)が海外渡航者向けにまとめている健康ガイド「イエローブック」には、治療のために海外へ行く医療ツーリズムの章があります。この章は、合併症が起きたときの対応について、治療を受ける国の医師と、ふだんかかっている地元の医師の両方と事前に話し合っておくよう勧めています。1 また、合併症が疑われるときは、旅行中でも帰国後でも受診を遅らせないよう強調しています。1
このガイドでは、帰国後に気をつけたいことを4つに分けて説明します。
- 地元の医療機関に伝えること: いつ、どんな手術を受けたか、どんな薬を処方されたか
- すぐに受診が必要なサイン: 手術部位の感染、止まらない出血、脚の静脈の血栓(血管の中で血液が固まったもの)
- 腫れと傷跡のケア: 様子を見てよい変化と、待たないほうがよい変化
- 写真で経過を共有すること: 写真でわかること、わからないこと
帰国後、自宅で出会う4つの場面
1地元の医師に手術の内容を説明したいとき
手術名・日付・範囲と処方された薬を書いた記録を見せます
記録・薬のリスト
2手術部位の赤み・熱感・痛みが強まってきたら
感染のサインかもしれないので、速やかに近くの医療機関を受診します
感染のサイン
3傷跡や腫れがまだ残っているとき
シリコン・紫外線対策などのケアを続け、数週間ごとに医師に傷跡を診てもらいます
傷跡・腫れ
4経過を見てもらいたいとき
同じ光・同じ角度で日付を入れて撮り、気になる変化は写真と一緒に伝えます
経過写真
海外で手術を受けた後のトラブル、研究から何がわかりますか
海外で美容手術を受け、帰国後にトラブルが起きた人はどんな経過をたどったのでしょうか。海外で美容手術を受けたあと米国で合併症の治療を受けた患者214人が20件の研究で報告されており、米国の研究チームがこれをシステマティックレビュー(決められた方法で関連研究をもれなく集めて検討した研究)にまとめています。渡航先の多くはドミニカ共和国で、最も多い手術は腹部の整形(腹壁形成)でした。2
合併症のおよそ半分(50.9%)は感染でした。ほかに、傷口が開く・治りが悪いといった問題(7.3%)、傷の下に液体がたまる漿液腫(4.6%)、血管をふさぐ血栓・塞栓(3.2%)が報告されています。36.8%が入院し、治療経過が報告された患者の51.8%が手術による処置を必要としました。治療期間も、どの研究でも平均2か月を超えていました。2
この数字を「海外で手術を受けるとこれだけトラブルが起きる」と読むのは正しくありません。合併症が起きた人だけを集めた研究なので、海外で手術を受けた人のうち何人に問題が起きるのかはわかりません。渡航先の国や手術の種類も、この記事を読む方とは違うかもしれません。
それでも、この研究は2つのことをはっきり示しています。1つめは、帰国後に起きたトラブルで最も多かったのは感染だったこと。2つめは、手術を受けた施設の記録が手に入らない、あるいは不十分なことを、研究チームが地元の医師にとっての治療の難しさとして挙げていることです。2 わかりやすく言えば、トラブルに早く気づくことと、自分の手術を説明できる記録を持っていることが、帰国後のケアの二本柱です。
地元の医療機関には何を伝えればよいですか
帰国後に最初に診てもらう医師は、ソウルでどんな手術を受けたのかを知りません。どこを切開したのか、何を入れたのか、どんな薬を飲んでいたのかがわかってはじめて、症状を正しく判断できます。CDCのイエローブックは、海外で受けた診療の記録のコピーを受け取っておき、帰国後に診てもらう医師に見せるよう案内しています。帰国前に診療記録一式を受け取っておくようにという米国外科学会の勧めも紹介しています。1
帰国後の受診で見せる記録
記録に入っていると役立つのは、次の内容です。
- 手術の記録: 手術名と日付、手術した部位、切開・縫合の位置。たとえばフェイスリフトは耳の前後とヘアラインに沿って切開し、鼻の整形の傷跡はほとんどが鼻の中と鼻柱(左右の鼻の穴のあいだの柱)に残ります。
- 入れた・移したもの: プロテーゼ、軟骨、脂肪など、体に残っているものが何で、どこにあるか
- 処方された薬: 薬の名前、量、いつまで飲むか。特に抗生物質(細菌を退治する薬)を使ったかどうかが大切です。英国国立医療技術評価機構(NICE)の手術部位感染の診療ガイドラインは、抗生物質を使った場合は、手術後に必ずそのことを患者に伝えるよう求めています。3 後で感染が疑われたとき、地元の医師が薬を選ぶうえでもこの情報が必要です。
- ご自身の情報: アレルギー、持病、ふだん飲んでいる薬(血液をサラサラにする薬、ホルモン剤を含む)
- 連絡先と最後の診察: 手術を受けたクリニックの連絡先、抜糸がすべて済んだかなど最後の診察の内容
記録はどう準備すればよいですか
- 出国前の診察で、手術記録や診療のまとめを受け取れるか、どの言語で受け取れるかを事前に確認します。
- 処方された薬のパッケージや処方内容を写真に撮っておきます。
- 紙の記録はスマートフォンにも写真で保存しておきます。急に救急外来にかかることになっても、すぐに見せられます。
- 手術日、抜糸した日、帰国した日を1か所にメモしておきます。あとで症状がいつ始まったかを説明するときの基準になります。
飲み薬は自宅でどう続ければよいですか
薬は指示された飲み方と期間どおりに飲み、やめたい・変えたいときは先に医師に相談します。症状がよくなったからといって処方薬を自己判断でやめたり、残った薬を勝手に増やしたりしないでください。
韓国と日本に時差はありませんが、移動の疲れで飲み忘れや飲む時間のずれが起きやすくなります。出国前に「帰国後は何時に飲めばよいか」を確認しておくと安心です。処方薬は預け荷物ではなく、機内に持ち込む手荷物に入れておきます。
地元で新しい薬を処方されるときや、鎮痛薬・サプリメントを新しく飲みたいときも、ソウルで処方された薬のリストを一緒に見せます。アスピリンのように血液をサラサラにする薬は、手術直後には出血を増やすことがあるため、飲む前に医師に確認しましょう。
どんな症状があれば、すぐに受診すべきですか
帰国後の体の変化は、3つに分けて考えると判断しやすくなります。日ごとに少しずつよくなる変化は、様子を見ながら記録します。手術部位の変化がだんだん悪くなるときは、速やかに受診します。血栓が疑われる症状、止まらない出血、急に大きくなる腫れのような急ぎのサインは、すぐに救急を受診します。
NICEのガイドラインは、手術部位感染を、熱感・赤み・痛み・腫れといった症状がある手術の傷と説明しています。重くなると発熱し、感染によって傷の縁が開いたり、深いところに膿のたまり(膿瘍)ができたりします。3 同じガイドラインは、退院時に、自宅での傷のケア方法、感染の見分け方、心配なときの連絡先を患者に伝えるよう求めています。3
帰国される方は、「連絡先」を2つ決めておくとよいでしょう。1つは直接診察を受けられる地元の医療機関、もう1つは手術を受けたクリニックです。
CDCのイエローブックは、医療ツーリズムの後に最も多い合併症は感染に関連したものだとまとめています。感染以外の合併症としては、血栓、脂肪塞栓(脂肪の粒が血管をふさぐこと)、美容手術後の輪郭の凹凸、手術の傷口が開くことを挙げています。1
| 状態 | 例 | どうするか |
|---|---|---|
| 様子を見て記録 | 腫れ・内出血が日ごとに少しずつ引く、傷跡が赤く少し硬い、傷のまわりが少しつっぱる | 日付入りの写真で記録し、指示されたケアを続ける |
| 速やかに受診 | 手術部位の赤み・熱感・痛みが強まる、膿やにごった浸出液、傷口が開く、引いていた腫れが片側だけまた増す、発熱 | 近くの医療機関で診察を受け、手術したクリニックにも知らせる13 |
| すぐに救急受診 | 片方の脚が腫れて痛む・熱をもつ、急に息が苦しい、息を吸うと胸が痛む、止まらない出血(鼻の手術後の鼻血を含む)、顔や首の片側が急に腫れて張り・痛みがある、または息がしにくい、高熱・悪寒とともに赤みが急に広がる | 救急外来を受診するか救急車を呼ぶ |
引いていた腫れが片側だけまたふくらんでくるのは、傷の下に血液や液体がたまって起きることもあります。先ほどのシステマティックレビューでも、液体がたまる漿液腫が報告されていました。2 こうした変化は見た目だけでは区別が難しいため、直接の診察が必要です。
特に顔や首の片側が急に腫れて張り・痛みがある、または息がしにくいときは、待たずに救急を受診します。出血が止まらないとき、高熱・悪寒とともに赤みが急に広がるときも同じです。フェイスリフト後の帰国前後に気をつけたいサインは、フェイスリフト後の帰国日程のガイドにもまとめました。
帰国後も血栓のサインに気をつけるのはなぜですか
CDCのイエローブックは、飛行機での移動と手術は、それぞれ単独でも血栓のリスクを高めると説明しています。1 そのため、手術後の回復中に長時間座ったまま移動する時期は、より注意が必要です。 機内での過ごし方は鼻整形後のフライトのガイドにまとめました。ここでは「自宅に着いてから」についてお話しします。
手術後の血栓は、最初の1週間だけに起きるわけではありません。22件の前向き研究(あらかじめ対象を決めて、その後に起きることを追いかけた研究)をまとめたメタアナリシス(複数の研究を集めて計算し直した研究)では、約186万人、症状のある血栓24,927件を分析しました。手術後4週間以内に起きた血栓のうち、47.1%は1週目、26.9%は2週目、15.8%は3週目、10.1%は4週目に起きていました。4 半分ほどは最初の1週間ですが、残りの半分強(52.8%)は2週目以降です。
術後4週間以内の血栓、何週目に起きた?
この研究にも限界があります。一般外科・泌尿器科・整形外科などの大きな手術が中心で、美容外科の手術だけを調べた研究ではありません。また、血栓がどれだけ起きるかではなく、起きたのがいつだったかを示すものです。それでも、「帰国したから血栓の心配は終わり」とは言えないことを教えてくれます。
血栓は、次のようなサインで現れることがあります。
- 深部静脈血栓症(脚の深い静脈の血栓): 片方のふくらはぎや脚が腫れる、痛む、熱をもつ、赤くなる
- 肺塞栓症(肺に流れた血栓): 急に息が苦しくなる、息を吸うと胸が痛む、動悸がする
これらは様子を見てよい症状ではありません。すぐに救急を受診し、最近手術を受けて長時間の移動をしたことを伝えてください。
腫れはいつまで様子を見てよいですか
腫れはたいてい手術直後の数日がいちばん強く、その後は日ごとに少しずつ引いていきます。ただし完全に落ち着くまでには数か月かかることもあり、帰国の時点で腫れが残っているのはよくあることです。鼻の手術後に腫れが引く速さを3次元撮影で測った研究は、鷲鼻手術のガイドでグラフにしています。ボニータクリニックのフェイスリフトの案内でも、手術の範囲によって腫れが引く期間が必要だと説明しています。
自宅で腫れを見るときは、大きさよりも「向き」を見ます。
- 引いていく向き: 日ごとに少しずつ引き、左右が同じように落ち着いてきているなら、様子を見ながら記録します。
- また増える向き: 引いていた腫れがまた大きくなる、片側だけ急にふくらんで硬く痛むときは、受診しましょう。
生活習慣も回復に影響します。CDCのイエローブックは、手術後の回復期間中の飲酒、激しい運動、日光浴、水泳、長時間の観光といった休暇らしい過ごし方が、回復を遅らせたり妨げたりすることがあると注意を促しています。1 これはソウル滞在中だけでなく、帰国後も同じです。サウナ・飲酒・運動をいつ再開するか、頭を高くして寝る姿勢や冷やすことをいつまで続けるかは手術の範囲によって違うため、受けた指示に従ってください。
傷跡は自宅でどうケアすればよいですか
傷跡は抜糸の後も数か月、色や硬さが変わり続けます。はじめは赤く少し硬く、時間とともにたいていは薄く、やわらかくなっていきます。帰国後の傷跡のケアは、数か月単位で続けるものです。
傷跡の予防と治療で、切らない方法の第一選択とされているのはシリコンシートやジェル(傷跡に貼る・塗るシリコン製品)です。傷跡ケアの国際的な専門家24人が2014年に根拠をまとめて改訂した実践的なガイドラインの推奨です。そのほかの予防策として、日光を避けること、圧迫、テーピング、保湿剤を挙げています。5 さらに最も大切なこととして、4〜8週間ごとに医師が傷跡を再評価し、追加の治療が必要かどうかを判断するよう強調しています。5 帰国後は地元の医療機関で傷跡を診てもらい、同じ条件で撮った写真も一緒に見せると変化を比べやすくなります。傷跡治療のカウンセリングを受けるときにも、その写真が役立ちます。
シリコンをいつから、1日何時間、何か月使うか、紫外線対策をどのくらいするかは、手術後の傷跡ケアのガイドで詳しく説明しています。傷が完全にふさがるまでに何を塗るかは、受けた指示に従ってください。
ボニータクリニックのフェイスリフトの案内では、切開跡は傷跡クリニックで引き続きケアすると説明しています。リフト手術の傷跡は耳の前後とヘアラインに沿った切開の位置に残り、時間とともに目立ちにくくなるようケアします。鼻の整形の傷跡はほとんどが鼻の中と鼻柱に残り、同じく時間とともに薄くなるよう管理します。
次のような変化があれば、自宅でのケアだけを続けず、カウンセリングを受けることをおすすめします。
- 傷跡がだんだん厚く、盛り上がってくる
- もとの傷の範囲を越えて横に広がっていくように見える
- かゆみや痛みが続く
こうした傷跡は肥厚性瘢痕やケロイドの可能性があります。両者の違いはケロイドと肥厚性瘢痕のガイドにまとめました。
写真で経過を共有するには、どう撮ればよいですか
日付入りの写真は、自宅でできるいちばん簡単な経過の記録です。腫れが引いていく流れや、傷跡の色・幅の変化を自分で確かめられます。次に診察を受けるときには、変化を比べる資料にもなります。ガイドラインが勧める4〜8週間ごとの医師による再評価のときにも、5 同じ条件で撮った写真があれば変化を比べやすくなります。
写真を比べられるようにするには、同じ場所と光、同じ角度と距離で撮り、日付を残して週に1回など決まった間隔で撮ります。部位ごとにどの角度から撮るか、光や距離のそろえ方は、オンラインカウンセリング用の写真の撮り方のガイドにまとめました。
ただし写真には限界があります。写真だけで手術部位の感染を判断すると、実際の感染を少なからず見逃していました。遠隔診療の精度を調べた17件の研究をまとめたメタアナリシスでは、電話・写真・質問票を含む遠隔診療全体で、感度(実際の感染を感染と正しく見つけた割合)87.8%、特異度(感染でないものを正しく除外した割合)96.8%でした。写真だけを使った方法は、感度63.9%、特異度92.6%と低めでした。6 実際の感染の3件に1件ほどは、写真だけでは見逃すおそれがあるということです。ただし写真を使った研究は5件だけなので、この値は幅の大きい推定値です。また、このメタアナリシスに含まれた研究は一般外科・血管外科・外傷・産婦人科などの手術後の患者を対象としており、顔の美容外科手術後の患者を特に調べたものではありません。それでも、熱感や押したときの痛み、硬さが写真に写らないのは、どの手術でも同じです。
ですから写真は、診察の代わりではなく、経過を記録して共有するための道具として使います。
いまの体の変化はどれに近いですか?
- 腫れ・内出血が引き、傷跡がゆっくり薄くなる日付入りの写真で記録次のカウンセリングで比べる
- 赤み・熱感・痛み・浸出液が増えるまず近くの医療機関で診察写真と診察内容は手術したクリニックにも
- 脚の腫れ・息苦しさ・止まらない出血・顔や首の急な腫れ写真より先に救急受診
ソウルで相談できる治療の選択肢
ボニータクリニックは1995年の開院以来、同じ場所で、ブラジルの形成外科専門医であるチョン・グァンソプ代表院長が診療しています。このガイドに関わる選択肢は、診療ページで案内している次の治療です。
- 顔の整形傷跡の修正: 小鼻縮小の跡、フェイスリフト後のピクシーイヤー、二重切開線など、整形後に残った傷跡は、どの手術を受けたか、切開の位置、その後の治療からお聞きします。外科的修復は局所または静脈麻酔で行い、当日帰宅、抜糸があります。必要に応じて複合レーザーで色ときめを整えます。他院で受けた手術の傷跡もご相談いただけます。顔の整形傷跡をご覧ください。
- フェイスリフト: 耳の前のしわと耳の後ろのヘアラインの内側を切開し、内視鏡を使ってSMAS(皮膚の下の筋膜層)を引き上げて固定します。全身麻酔または静脈麻酔で行い、入院は1泊(状態により当日帰宅)、抜糸があります。切開跡は傷跡クリニックで引き続きケアします。フェイスリフトをご覧ください。
- 鼻の整形: 鷲鼻・斜鼻・鼻先・下向きの鼻先などの形のお悩みや再手術は、まず原因となる骨・軟骨・皮膚・組織の状態を確認します。静脈麻酔+局所麻酔で行い、当日帰宅、抜糸があります。鼻の整形をご覧ください。
どの治療も、回復期間と通院日程は施術の範囲と個人の状態によって異なります。
治療計画と費用は、なぜ人によって変わるのですか
同じ「ソウルでの手術」でも、帰国後に必要なケアは人によって大きく違います。顔の小さな傷跡修正と、1泊入院するフェイスリフトとでは、滞在期間、フライト、帰国後の数週間に求められることが違います。計画、ひいては費用を左右するのは、何をどこまで行うか、そして回復がどう進みそうかです。
- 手術の種類と範囲
- 抜糸の時期
- 帰国前に必要な通院
- ケロイドの既往など傷跡の体質
- 血栓のリスクと飛行時間
- 後から傷跡治療が必要か
対面診察の後、最終的な計画と費用をご案内
最終的なお見積もりは、対面での診察で治療の範囲がはっきりしてからご案内します。写真で方向性の見当はつけられても、治療の範囲と、それにともなう滞在期間は診察で決まります。
写真でわかること、対面診察が必要なこと
写真は、渡航前のご相談にも、帰国後の経過確認にも役立ちます。傷跡の形や色、日付ごとの腫れの変化ははっきり伝わります。ただし、医師が実際に見て触れなければ判断できないこともあります。
写真でわかること
- 腫れが日を追って引いているか
- 傷跡の色・幅・長さ
- 日付ごとの左右差の変化
- 目に見えて開いている傷
- 赤みが広がった範囲
対面診察が必要なこと
- 熱感と押したときの痛み
- 皮膚の下の液体や血液のたまり
- 傷跡の硬さと盛り上がり
- 発熱と血液検査
- 脚の血栓の疑い
写真は、先ほどの撮り方のように、明るい場所で同じ角度から撮ったものが役立ちます。写真と一緒に、いつどんな手術を受けたか、その後の治療、気になっていることをお知らせください。ソウルへの渡航を計画しているときも、帰国後に経過を確認したいときも、写真とご質問をメッセージでお送りいただけます。
ボニータクリニックの考え方
出国前から帰国後まで、準備する順番
- 1出国前の診察傷・抜糸・腫れを確認し、薬とケアの方法を聞く
- 2記録を持ち帰る手術名・日付・範囲、処方薬、連絡先
- 3自宅で見守る感染・血栓・出血のサインを知り、傷跡・腫れのケアを続ける
- 4経過を記録日付入りの写真で記録し、受診やカウンセリングで見せる
帰国後に気になる変化があれば、写真と一緒にボニータクリニックにもお知らせください。次のカウンセリングで経過を比べる助けになります。ただし、発熱や傷口が開くなど直接の診察が必要な症状は、まず近くの医療機関で診察を受けてください。
症例写真:手術後に残った顔の傷跡
手術の傷跡が落ち着いた後も目立って残っている場合は、傷跡治療をご相談いただけます。以下は、ボニータクリニックの顔の整形傷跡の診療ページに掲載している症例です。写真だけでは以前の手術の種類、治療方法、経過期間を確認できないため、見えている様子だけを記しました。結果には個人差があります。

両目の目頭(目の内側の角)のまわりに残った傷跡

目元に残った赤い切開の傷跡

上まぶたの二重のラインに沿って残った傷跡
※ 施術前後の写真は個人によって結果が異なります。副作用が生じる可能性があるため、医師と十分にご相談のうえご判断ください。
よくある質問
帰国後、抜糸はどこでしますか?
抜糸の時期は、部位と縫い方によって異なります。そのため、帰国日を決めるときに抜糸と傷の確認を日程に入れておくのがおすすめです。部位ごとの抜糸の目安と通院日程は、傷跡治療でソウルを訪れるときの日程のガイドにまとめました。やむを得ず帰国後に抜糸する場合は、どんな糸でどこを縫ったかがわかる記録を持って、地元の医療機関にご相談ください。
地元の病院で手術部位の治療を受けてもかまいませんか?
感染や傷口が開くなど、すぐに処置が必要な状況なら、近くの医療機関で診察と治療を受けることが先です。CDCのイエローブックも、合併症が疑われるときは受診を遅らせないよう勧めています。1 そのとき手術の記録と処方薬のリストを見せると、地元の医師が判断しやすくなります。受けた治療の内容は、手術を受けたクリニックにもお知らせください。
傷跡がまだ赤く少し硬いのですが、大丈夫でしょうか?
手術の傷跡は数か月かけて色や硬さが変わるため、帰国のころに赤く少し硬いのはよくあることです。傷跡ケアのガイドラインは、4〜8週間ごとに医師が傷跡を再評価し、追加の治療が必要かを判断するよう求めています。5 地元の医療機関で傷跡を診てもらうときや傷跡治療のカウンセリングでは、日付入りの写真も一緒に見せてください。 ただし、傷跡がだんだん厚く盛り上がる、もとの傷を越えて広がる、かゆみや痛みが続くときは、カウンセリングを受けてください。
写真を送るだけで、大丈夫かどうか判断できますか?
写真は、腫れや傷跡の変化の流れを見るのに役立ちます。しかし、写真だけで手術部位の感染を判断した研究をまとめて計算すると、実際の感染のおよそ3分の1を見逃すと推定されました(研究が5件だけなので幅は大きめです)。6 熱感、押したときの痛み、硬さは写真に写らないためです。赤み・熱感・痛みが強まっている、または発熱があるときは、写真を送るのとは別に、近くの医療機関で診察を受けてください。
運動・サウナ・日光は、いつから大丈夫ですか?
手術の範囲によって違うため、受けた指示に従ってください。CDCのイエローブックは、回復期間中の飲酒、激しい運動、日光浴、水泳、長時間の観光が回復を遅らせたり妨げたりすることがあると注意を促しています。1 傷跡には日光を避けることが勧められているので、5 外出時は傷跡を隠すか日焼け止めを塗りましょう。
出国前に準備しておくとよいこと
- 手術記録や診療のまとめを受け取れるか、どの言語で受け取れるか
- 処方された薬の名前・量・期間、特に抗生物質を使ったかどうか
- 抜糸がすべて済んだか、残っている抜糸や次の診察があるか
- 自宅での傷・傷跡のケア方法と始める時期
- 気になる症状があったときの連絡先:地元の医療機関と手術を受けたクリニック
- 日付入りの写真を撮る場所と間隔
ボニータクリニックは、ソウル市瑞草区江南大路565 3階、論峴駅(7号線)8番出口から徒歩約100mの場所にあります。治療の詳細は顔の整形傷跡、フェイスリフト、鼻の整形のページでご覧いただけます。傷跡が落ち着く時期と治療のタイミングは手術の傷跡、いつ治療を相談するかのガイドに、ソウルでの日程は傷跡治療でソウルを訪れるときの日程のガイドにまとめています。
参考資料 (6)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Stoney RJ, Leidel L. Medical Tourism. CDC Yellow Book 2026: Health Information for International Travel. 2025;Health Care Abroad (2026 edition, page dated 2025-04-23).米国CDCイエローブック2026年版・医療ツーリズムの章(公式ページ):合併症への対応を治療国の医師と地元の医師の両方と事前に相談、海外の診療記録のコピー(英語)を受け取り後の医師に渡す、米国外科学会は帰国前に診療記録一式を受け取るよう勧める、合併症が疑われたら旅行中でも帰国後でも受診を遅らせない、最も多い合併症は感染関連で、感染以外に血栓・脂肪塞栓・輪郭の異常・創離開、飛行機移動と手術はそれぞれ血栓リスクを高める、回復期間の飲酒・激しい運動・日光浴・水泳・長時間の観光は回復を遅らせうる
- McAuliffe PB, Muss TEL, Desai AA, et al. Complications of Aesthetic Surgical Tourism Treated in the USA: A Systematic Review. Aesthetic Plast Surg. 2023;47(1):455-464 (Epub 2022 Oct 31).doi:10.1007/s00266-022-03041-z海外での美容手術後に米国で合併症治療を受けた患者のシステマティックレビュー(PMC全文、20研究・214人、2023年の巻号):渡航先の82.7%がドミニカ共和国、最多は腹壁形成、感染50.9%・創離開/治癒不良7.3%・漿液腫4.6%・塞栓3.2%、入院36.8%・治療経過が報告された患者の51.8%に手術的処置、治療期間は各研究で平均2か月超、記録の入手不能や不備を課題として指摘。合併症のある患者のみを集めたため発生率はわからない
- National Institute for Health and Care Excellence (NICE). Surgical site infections: prevention and treatment. NICE guideline NG125. 2019;Recommendations 1.1.1-1.1.4, 1.4; last updated 2020-08-19.英国NICEの手術部位感染の診療ガイドライン(推奨のページ):退院後の傷のケア、感染の見分け方と心配なときの連絡先を患者に伝える(1.1.2・1.1.3)、抗生物質を使った場合は手術後に必ず患者に伝える(1.1.4)、手術部位感染の定義(熱感・赤み・痛み・腫れ、重い場合は発熱、創縁の離開や深部の膿瘍)
- Singh T, Lavikainen LI, Halme ALE, et al. Timing of symptomatic venous thromboembolism after surgery: meta-analysis. Br J Surg. 2023;110(5):553-561.doi:10.1093/bjs/znad035手術後の症候性静脈血栓塞栓症の発生時期のメタアナリシス(抄録、前向き研究22件、1,864,875人、24,927件、一般外科・泌尿器科・混合・整形外科):術後4週間以内の血栓のうち47.1%が1週目、26.9%が2週目、15.8%が3週目、10.1%が4週目(確実性は中等度)。美容外科に限った研究ではない
- Meaume S, Le Pillouer-Prost A, Richert B, et al. Management of scars: updated practical guidelines and use of silicones. Eur J Dermatol. 2014;24(4):435-443.doi:10.1684/ejd.2014.2356国際的な専門家24人による傷跡管理の実践ガイドライン改訂(抄録):シリコンシート・ジェルは肥厚性瘢痕とケロイドの予防・治療の第一選択となる非侵襲的方法、そのほかの予防策は日光を避ける・圧迫・テーピング・保湿剤、4〜8週間ごとに医師が患者を再評価して追加治療の要否を判断することが最も重要
- Lathan R, Sidapra M, Yiasemidou M, et al. Diagnostic accuracy of telemedicine for detection of surgical site infection: a systematic review and meta-analysis. NPJ Digit Med. 2022;5:108.doi:10.1038/s41746-022-00655-0遠隔診療で手術部位感染を見つける精度のメタアナリシス(PMC全文、17研究):全体の感度87.8%・特異度96.8%、写真による方法(5研究)は感度63.9%(95%信頼区間30.4〜87.8%)・特異度92.6%と低め、対象は一般外科・血管外科・外傷・整形外科・産婦人科の手術で顔の美容外科は含まれない、見た目だけで感染を判断するのは主観的。遠隔診療は感染を除外する用途で特に役立つ
この記事について
この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


