ソウルのニキビ跡治療:アイスピック型・ボックス型・ローリング型で治療が違う理由
アイスピック型・ボックス型・ローリング型のニキビ跡で治療が違うのは、形ごとに皮膚の中でへこみをつくった原因と深さが違うからです。入口が狭く深いアイスピック型は、底が一般的なレーザーの届く深さより深いことが多いため傷跡そのものをくり抜くパンチの方法をまず検討し、ふちのはっきりしたボックス型は、浅ければレーザーでふちを整え、深ければ底を持ち上げるパンチ挙上もあわせて考えます。広く波打つように沈んだローリング型は、皮膚を下に引く線維の束が原因なので、それを切るサブシジョンを先に行い、失われたボリュームは補います。多くの顔では複数の形が混ざっているため、どこにどの形があるかを見て方法を組み合わせ、ソウルへの渡航前に写真で相談することもできます。
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ニキビ跡はなぜ形がそれぞれ違うのですか?
ニキビは毛穴(毛包)の中に皮脂がたまり、そこに細菌と炎症が加わってできます。炎症が強くなると毛包の壁が破れ、炎症がまわりの組織まで広がります。その部分が治る過程で、傷跡が残ることがあります。2
傷が治るときには、皮膚を支えるたんぱく質の線維であるコラーゲンが新しくつくられます。コラーゲンが足りないまま埋まると皮膚がへこみ、つくられすぎると盛り上がります。ニキビ跡がある人の80〜90%は、コラーゲンが不足してできるへこんだ傷跡(萎縮性瘢痕、いわゆるクレーター)だとされています。2
炎症がどれだけ強く、どれだけ長く続いたかも大切です。傷跡が残った人と残らなかった人のニキビの組織を比べた研究があります。傷跡が残った人のほうが、炎症反応が強く、長く続いていました。2 そのため、まだニキビが出ている場合は、まずニキビを落ち着かせることが新しい傷跡を減らす第一歩です。
へこんだニキビ跡は、見た目によってアイスピック型・ボックス型・ローリング型の3つに分けるのが一般的です。1 この名前は形の呼び名というだけではありません。皮膚の中で何が失われ、何が皮膚を引っぱっているのかを教えてくれるサインです。そのため、治療を選ぶときはまず形を見分けるところから始めます。3
形が違えば、皮膚の中も違います
| 形 | 皮膚の中で起きていること | まず検討する方法 |
|---|---|---|
| アイスピック型(入口2mm未満) | 細い通り道が真皮(皮膚のまん中の層)の深い所や皮下脂肪まで縦に届くV字。入口が底より広い2 | 表面の治療が届きにくく、3傷跡ごとくり抜くパンチ切除7 |
| ボックス型(直径1.5〜4mm) | 壁が垂直に立つU字。深さ0.1〜0.5mmなら浅いボックス型、0.5mm以上なら深いボックス型2 | 浅ければレーザーなど表面の治療、3深ければ底を持ち上げるパンチ挙上を併用47 |
| ローリング型(幅4〜5mm以上) | 真皮が下の皮下組織に線維でつなぎとめられ、表面が引き下げられたM字2 | 真皮より下で線維の束を針で切り離すサブシジョン、失われたボリュームは注入で補う3 |
へこんだニキビ跡のうちアイスピック型が60〜70%、ボックス型が20〜30%、ローリング型が15〜25%を占めるという推定があります。2 形ごとの正確な割合は計算が難しく、幅をもたせたおおよその推定値として紹介されています。3 幅の上の値どうしを足すと全体を超えるのもそのためです。また、一つの顔に複数の形があると、見分けにくいこともあります。2
鏡で形を見分けるにはどうすればよいですか?
おおまかな見分けは自宅でもできます。次の三つを順に見てみてください。
- 入口の幅:針の穴のように狭いか、丸いへこみがはっきり見えるか、指先でなでたときに広い面が沈んでいるか。
- ふち:刃物で彫ったようにはっきりしていればボックス型、境目がわからないほどなだらかならローリング型に近いです。
- 底:先に行くほど細くとがっていればアイスピック型、広く平らならボックス型に近いです。
光の向きも見てください。へこんだ傷跡は正面からの光では目立ちにくく、横から斜めに光が当たると影ができて見えてきます。昼間に窓辺でゆっくり顔の向きを変えると、どこにどの形が多いかがわかりやすくなります。
傷跡の重さを分けるときには、手で皮膚を引っぱる方法も使われます。広く使われている評価基準では、皮膚を引っぱると平らになる傷跡を中等度、平らにならない傷跡を重度としています。2 指で広げてみる方法はソウルでニキビ跡治療を考える方へ:レーザーで変わらない凹みに何を検討するかに図で紹介しています。あくまで目安で、正確な見分けは診察で行います。
へこみのない平らな赤みや茶色の跡は、高さではなく色の問題として別に考えます。2 盛り上がった傷跡も、へこんだ傷跡とは治療が異なります。この二つは後で説明します。
同じレーザーなのに、なぜ形によって結果が違うのですか?
同じレーザーを同じ回数受けても、傷跡の形によって改善の度合いが違ったという研究があります。肌の色が濃い35人に、1,540nmの非剥離型フラクショナルレーザー(皮膚の表面をはがさず、ごく細い柱状に熱を届けるレーザー)を6回行った研究です。研究者は最後の施術から6か月後に、傷跡を形ごとに一つずつ数えて比べました。5
その結果、傷跡の減少効率はボックス型が52.9%と最も高く、ローリング型は43.1%、アイスピック型は25.9%でした。研究者は51%以上を意味のある改善としましたが、この基準を超えたのはボックス型だけでした。ボックス型は4回の施術後から統計的に意味のある改善が見られました。5 わかりやすく言えば、同じレーザーがボックス型には比較的よく効いた一方で、アイスピック型ではその半分にも届かなかったということです。
複数の研究をまとめたシステマティックレビュー(一つのテーマの研究を決まった方法でもれなく集めて検討し直した研究)も、同じような傾向を示しています。フラクショナルCO2レーザーの研究では、ローリング型とボックス型がよく反応し、アイスピック型の反応が最も少なくなっていました。アイスピック型は真皮の深い所や皮下まで縦に届いているため、一般的なレーザーが届く深さより深い可能性が高いと説明されています。4 同じレビューは、多くの顔では三つの形が混ざっているため、フラクショナルレーザーの最終的な効果は、どのレーザーを使ったかよりも、どの形が多いかに左右されるだろうとまとめています。4
もちろん、レーザーが役に立たないという意味ではありません。レーザーは表面のキメや浅いへこみのふちを整えるのが得意です。レーザーが皮膚のどこまで届くのか、深い原因がなぜ残るのかはソウルでニキビ跡治療を考える方へ:レーザーで変わらない凹みに何を検討するかで詳しく説明しています。この記事では、形ごとにどの方法をまず検討するかに絞ってお話しします。
形ごとに、まずどの治療を検討しますか?
形を先に分けてから方法を選ぶという考え方は2001年の分類の論文から始まり、1その後のシステマティックレビューも、分類が治療選びに役立つとしています。3 下のカードは、形ごとにまず検討する方法を組み合わせたものです。
こんな形なら、まず検討する方法
1入口が狭く錐で突いたように深いなら
傷跡ごとくり抜くパンチ切除をまず検討します
パンチ切除
2ふちははっきりしているが浅いなら
フラクショナルレーザーなど表面の治療でふちとキメを整えます
フラクショナルレーザー
3壁が急で底が深いなら
底を持ち上げるパンチ挙上をレーザーと合わせて検討します
パンチ挙上
4広くなだらかに波打って沈んでいるなら
線維を切るサブシジョンを先に行い、失われたボリュームを補います
サブシジョン・注入
アイスピック型:傷跡そのものを扱う方法
アイスピック型は細い通り道が真皮の深い所まで届いているため、皮膚の表面を整える治療には反応しにくい傾向があります。3 そこで、傷跡の大きさに合わせた丸い刃(パンチ)で傷跡をまるごとくり抜いて縫い閉じる、パンチ切除をまず検討します。7 深い穴が、短く細い線に置き換わるイメージです。跡が消えるのではなく、影のできるへこみより目立ちにくい形に変える方法です。
皮膚科では、高濃度のTCA(トリクロロ酢酸、皮膚をはがす酸)を傷跡の中だけに点で塗る「TCAクロス」という方法も使われます。システマティックレビューでは、この方法は特にアイスピック型によく反応する傾向があり、ある研究では患者さんの73.3%が70%を超えて改善したと報告されています。3 別のレビューでは、フラクショナルレーザーと比べて全体の結果は同程度でしたが、この方法はアイスピック型に、フラクショナルレーザーはローリング型により効果的でした。4 ただし、肌の色が濃い場合はTCAのあとに色素沈着が起こるリスクが高く、注意が必要です。2 この方法は一般的な医学情報としてご紹介するもので、ボニータクリニックでは狭く深い傷跡をパンチで治療します。
ボックス型:浅いか深いかが分かれ道
ボックス型は、同じ形でも深さによって進む道が分かれます。浅いボックス型はレーザーなど表面の治療に反応しやすい一方で、深いボックス型は表面の治療だけでは反応しにくい傾向があります。3 浅いボックス型と深いボックス型を分ける基準は0.5mmです。2 紙を数枚重ねたほどの差なので目で測るのは難しく、光の向きと診察で判断します。
深いボックス型では、パンチ挙上を検討します。傷跡のふちに沿って丸い刃(パンチ)で底を切り離し、まわりの皮膚の高さまで持ち上げて落ち着かせる方法です。持ち上げた底は最初はまわりより少し高めにしておき、治る過程でわずかに沈んで高さがそろいます。7 フラクショナルCO2レーザーの研究をまとめたレビューでも、レーザーだけでは反応しにくい深い傷跡には、パンチ挙上を組み合わせると役立ったとされています。4 まず底の高さをそろえ、残ったふちとキメはレーザーで整えるという流れです。
ローリング型:結ばれたひもを先にほどきます
ローリング型は、皮膚の表面ではなく、その下にある線維の束が皮膚を引っぱってできます。そのため、真皮より下の層で治療する必要があります。3 布の真ん中を下から糸で結んで引っぱると、そこだけがへこむのに似ています。
サブシジョンは、針を皮膚の下に入れて扇形に動かし、この線維の束を切る方法です。つなぎとめられていた部分がほどけ、そこに新しい結合組織ができることで、沈んでいた底が持ち上がるしくみです。3 ただし、どこまで持ち上がるかを前もって約束することはできません。過去10年の研究36件をまとめたレビューは、サブシジョン後の改善の度合いが研究によって大きく分かれたとまとめています。低いものでは10%程度にとどまり、高いものでは参加者全員が改善したという研究もありました。同じレビューは、形ごとに見ると治療が効かなかった割合はローリング型が最も高かったと指摘しており、あるサブシジョンの研究では10〜15%の人が改善しませんでした。3 一方で、サブシジョンのあとにローリング型がはっきり改善したという研究も複数ありました。3 わかりやすく言えば、ローリング型では結ばれたひもをほどくことが出発点ですが、それだけで十分かどうかは人によって違います。
失われたボリュームが大きい場合は、補う治療を加えます。脂肪を注入すると輪郭がなめらかになりますが、傷跡をつなぎとめる癒着が残っている部分は、補っても均一に持ち上がらないことがあります。2 そのため、ローリング型では先にほどき、あとで補う順番が大切です。
脂肪注入にも限界があります。傷跡への脂肪注入の研究23件をまとめたシステマティックレビューでは、十分に補うために何回かに分けて注入する必要があった研究があり、血がたまる血腫や感染、追加の施術が必要になった例も報告されています。また、研究の多くは規模が小さく、根拠の質は高くありませんでした。8 内出血や腫れ、表面に凹凸が残る可能性も、カウンセリングで一緒に確認します。注入用のフィラーについては、ランダム化比較試験(治療を受ける人を無作為に分けて比べた研究)をまとめたレビューで、偽薬の注射より改善したという中程度の根拠がありました。ただし、長期的な効果を調べた研究はありませんでした。6
パンチ・サブシジョン・レーザーは皮膚の中で何をしているのですか?
方法の名前はなじみがなくても、皮膚の中でしていることはシンプルです。下の図の4つの区画を順に見ると、なぜ形ごとにその方法を組み合わせるのかがわかります。
- パンチ切除:傷跡を囲む丸い柱の形に皮膚を切り取り、縫い閉じます。深い穴があった所に短い線が残り、抜糸があります。
- パンチ挙上:傷跡のふちに沿って底を丸い柱の形に切り離し、まわりの皮膚の高さまで持ち上げます。皮膚を切り取らず、底の高さだけをそろえることが目的です。7
- サブシジョン:皮膚には小さな針の跡だけをつけ、皮膚の下で線維の束を切ります。切り取る手術ではないため切開線は残りませんが、内出血や腫れが出ることがあります。3
- フラクショナルレーザー:皮膚にごく細い柱状の小さな傷を細かく並べてつくります。傷のあいだの正常な皮膚がすばやく埋めながら治り、その過程でコラーゲンがつくり直されます。2
レーザーのあいだにも違いがあります。皮膚の表面をはがす剥離型(アブレイティブ)レーザー(CO2・エルビウム、フラクショナル型を含む)は効果が大きい傾向がありますが、痛みが強くダウンタイムも長いうえ、長く続く色素の変化のリスクがあります。非剥離型フラクショナルレーザーはより安全な傾向ですが、効果は控えめです。高周波マイクロニードル(細い針で皮膚の中に高周波の熱を届ける機器)は、フラクショナルレーザーより効果がやや劣るものの副作用がより少ない傾向で、ローリング型とボックス型により合うようです。4 色素沈着が起こりやすい肌では、こうした違いが方法を選ぶ基準になります。4
いくつかの形が混ざっている場合は、どう計画しますか?
ほとんどの顔には複数の形が混ざっています。このときは、一つの方法で顔全体を同じ強さで治療するのではなく、まずどこにどの形が多いかを見ます。先に見たように、結果はどの形が多いかに左右されるためです。4
顔で一番多く見える形は?
- 狭く深い点が多い傷跡そのものを扱うパンチを先に残ったキメはレーザーで
- ふちのはっきりした丸いへこみが多い深ければパンチ挙上、浅ければレーザー深さは診察で確認
- 広くなだらかに沈んでいるサブシジョンで先にほどく失われた分を補い、表面は最後に
複数の方法を段階的に組み合わせた報告もあります。ある組み合わせ治療では、傷跡に酸を点状に塗る処置とサブシジョンを2〜3か月あけて2回行い、フラクショナルレーザーを3〜4週ごとに続けて12か月かけて進めました。研究者は、さまざまな形のへこんだ傷跡に使える組み合わせで、大きな合併症はなかったと報告しています。2 決まった公式があるわけではありませんが、深い所を先に扱い、表面はあとで整えるという流れは共通しています。この順番が大切な理由はソウルでニキビ跡治療を考える方へ:レーザーで変わらない凹みに何を検討するかに、レーザーの間隔はソウルで傷跡レーザー治療:何回、どのくらいの間隔で受ける?にまとめています。
すべてのニキビ跡に合う一つの治療はありますか?
正直に言えば、すべてのニキビ跡に最も合う一つの方法は決まっていません。ランダム化比較試験24件(789人)をまとめたコクランレビュー(医学的根拠を国際的に評価する組織によるシステマティックレビュー)は、研究の方法が弱く、対象者が少なく、改善の測り方がばらばらなため、質の高い根拠が不足していると結論づけました。そして、どれか一つの治療を第一選択として勧める根拠はないとしています。6 エネルギーを使わない治療と使う治療をそれぞれまとめたレビューも、簡単で確実な解決策はなく、より大きな研究が必要だとしています。34
わかりやすく言えば、方法ごとに合う形と限界が違うため、形に合わせて選び、組み合わせるのです。治療の目標は傷跡を消すことではなく、目立ちにくくすることです。どこまで改善するかは、傷跡の深さと範囲、肌のタイプによって異なります。
どの方法でも、内出血、腫れ、赤み、感染、色素の変化などの副作用が起こることがあります。肌の色が濃いほど、剥離型レーザーのあとに肌が黒ずむ色素沈着のリスクが高いことが知られています。2 以前レーザーのあとに色が濃くなったことがあれば、方法と強さを決めるうえで大切なので、カウンセリングでお伝えください。ニキビの薬(特に内服のイソトレチノイン)を飲んでいる、または最近まで飲んでいた場合も、時期を決める参考になるのでお知らせください。
盛り上がった傷跡や赤み・茶色の跡も同じ治療ですか?
いいえ。コラーゲンが多くつくられすぎて盛り上がった傷跡は、へこんだ傷跡とは逆の問題です。もとの傷の範囲内にとどまる肥厚性瘢痕と、範囲を越えて広がるケロイドに分かれます。ニキビの場合、顔より胸や背中など体幹にできやすく、肌の色が濃い人に多いとされています。2 こうした傷跡にはシリコンジェルや傷跡へのステロイド注射など、別の方法を使います。2 見分け方はケロイドと肥厚性瘢痕の違いは?ソウルで治療を受ける前に知りたい見分け方をご覧ください。
へこみのない平らな赤みや茶色の跡は、傷跡の評価で最も軽い段階にあたり、高さではなく色の問題です。2 底を持ち上げる治療ではなく、色を扱うレーザーの対象です。赤みや茶色の跡に使うレーザーと間隔はソウルで傷跡レーザー治療:何回、どのくらいの間隔で受ける?にまとめています。
ボニータクリニックの考え方
ボニータクリニックの進め方
- 1形を見分けるアイスピック・ボックス・ローリングがどこにどれだけあるか
- 2底を持ち上げる深い傷跡はパンチ・サブシジョン
- 3補う広くへこんだ所はご自身の脂肪
- 4表面を整えるキメと毛穴は最後にレーザーで
- 5経過を見る間隔をあけて次の回を決める
実際の治療計画は、対面での診察のあとに決まります。
ソウルで相談できるニキビ跡の治療
ボニータクリニックは1995年の開院以来、同じ場所で、ブラジル形成外科専門医のチョン・グァンソプ代表院長が診療しています。場所は論峴(ノンヒョン)駅(7号線)8番出口の近くです。へこんだニキビ跡について、カウンセリングで相談できるのは、ニキビ・毛穴の傷跡のページに紹介している方法です。
- 傷跡を形と深さで分け、それぞれの形がどれだけあるかを確認する
- 深い傷跡は、パンチと癒着剥離(サブシジョン)で底から持ち上げる
- つなぎとめられた部分をほどいたあと、広くへこんだ所を脂肪注入で補う
- 最後に、表面と毛穴を整えるためにレーザーなどの機器を組み合わせる(フラクショナル・CO2・ピコ・血管レーザー、高周波マイクロニードル)
どれが必要で、どの順番で行うかは、診察のあとに決まります。
なぜ人によって治療計画と費用が違うのですか?
同じ「ニキビ跡」でも、必要な計画は人によって大きく違います。計画、つまり費用を左右するのは、どの形があり、どこにあって、どこまで治療するかです。
- 形の組み合わせ:アイスピック・ボックス・ローリング
- 傷跡の深さ
- 治療する範囲の広さ
- パンチ・サブシジョン・脂肪注入の要否
- 組み合わせるレーザーと回数の見込み
- 肌のタイプと色素の反応
対面診察後に最終的な計画とお見積り
最終的なお見積りは、対面での診察で形と深さ、治療の順番がはっきりしてからご案内します。写真があれば、渡航を計画する前に選択肢をしぼるのに役立ちます。
写真でわかること、対面診察が必要なこと
写真は最初の一歩としてとても役立ちます。傷跡のおおまかな形、場所、広がりは写真でわかります。皮膚の下で起きていることは、写真ではわかりません。
写真でわかること
- 傷跡のおおまかな形
- 場所と広がり
- 赤みや茶色の跡
- これまでの治療後の変化
対面診察が必要なこと
- それぞれの傷跡の深さ
- 底がつなぎとめられているか
- 引っぱると平らになるか
- 皮膚の厚さと色素の反応
- どの方法をどの順番で組み合わせるか
役立つ写真は、メイクをしない状態で、日中の明るい場所で撮った正面と左右45度の写真です。さらに、横から光が当たってへこみに影ができる写真があると、形がよくわかります。以前の治療の前後の写真があれば一緒に送り、おおよその時期も書き添えてください。撮り方のコツはソウルの美容外科にオンラインで相談するときの写真の撮り方:傷跡・鼻・たるみ・ボディにまとめています。ニキビの経過とこれまでの治療を短く添えて、写真をメッセージでお送りいただけます。
段階的に進む治療に合わせた来院の計画
ニキビ跡の治療は多くの場合、間隔をあけて数回に分けて進むため、計画がソウルへの複数回の来院にまたがることがあります。何回の来院が適切かは、形の組み合わせ、パンチ・サブシジョン・脂肪注入を先に行うかどうか、肌の反応によって変わるため、前もって決めるのではなく、カウンセリングで一緒に決めます。相談しておきたい点は次のとおりです。
- どの段階を同じ滞在中に行えるか、次の段階に進める状態になるのはいつか
- 切除を行う場合の抜糸と、滞在日程との関係
- サブシジョンのあとに出ることがある内出血や腫れ(多くは一時的です3)と、予定との兼ね合い
- 滞在中と帰国後も紫外線対策を続けること
- 次の来院で経過を比べられるよう、日付入りの写真を残しておくこと
帰国後、赤み・腫れ・痛み・かさぶたが落ち着かずにかえって強くなる場合は、早めに医師にご相談ください。
症例写真
ボニータクリニックの「ニキビ・毛穴の傷跡」のページに掲載している症例です。症例ごとの施術方法・回数・経過期間はこの記事には記載していません。結果には個人差があります。

ほおに狭く小さな点状のへこみが密集していたケース

ほおの中央に小さなへこみが散らばり、一部はふちがはっきりしていたケース

ほおに広く沈んだ部分と複数のへこみがあったケース

両ほおに大きく深いへこみがさまざまな形で混ざっていたケース
※ 施術前後の写真は個人によって結果が異なります。副作用が生じる可能性があるため、医師と十分にご相談のうえご判断ください。
よくある質問
アイスピック型の傷跡も、レーザーを何回も受ければ持ち上がりますか?
同じ非剥離型フラクショナルレーザーを6回受けた研究では、アイスピック型の傷跡の減少効率は25.9%で、三つの形の中で最も低い結果でした。5 底が一般的なレーザーの届く深さより深いことが多いためと説明されています。4 そのため、アイスピック型が多い場合は、同じレーザーの回数を増やすより、傷跡そのものを扱う方法をあわせて検討します。
ローリング型の傷跡は、フィラーを注入すればよいのでは?
フィラーは失われたボリュームを補うのに役立つことがあります。6 ただし、ローリング型は線維の束が底をつなぎとめているため、ほどかずに補うと、つなぎとめられた部分が均一に持ち上がらないことがあります。2 フィラーには一時的なものから長く残るものまで種類があり、3 長期的な効果を調べた研究はまだ不足しています。6 そのため、まずつなぎとめられた部分をほどく必要があるかを一緒に確認します。
パンチでくり抜くと、そこに新しい傷跡が残りますか?
はい。縫い閉じた所に、短く細い線の跡が残ります。影のできるへこみを目立ちにくい線に変える方法で、跡を消す方法ではありません。残った線が時間とともに少し広がることがある点も知られています。7 パンチ切除とレーザーリサーフェシングを組み合わせてニキビ跡が改善したという報告もあり、2 残った線とまわりのキメは、あとからレーザーで一緒に整えることもあります。
浅いボックス型か深いボックス型かは、どうすればわかりますか?
文献の基準は深さ0.5mmです。2 ごくわずかな差なので、目で測るのは難しいです。横から光を当てたときの影の濃さ、皮膚を引っぱったときの変化、指先に触れるふちの感じをあわせて見て、診察で判断します。浅いほど表面の治療に反応しやすく、深いほど反応しにくい傾向があります。3
写真だけで傷跡の形はわかりますか?
おおまかな形と広がりは写真でもわかります。しかし、深さ、底がどれだけつなぎとめられているか、皮膚を引っぱると平らになるかは、実際に見て触れてみないと正確にはわかりません。正面と45度の写真に加えて、横から光が当たる写真があると、へこみがずっとよく見えます。
カウンセリングの前に準備しておくとよいこと
- 今もニキビが出ているか、飲み薬や塗り薬のニキビの薬があるか
- これまで受けた傷跡の治療(レーザーの種類と回数、フィラーや脂肪注入の有無、最後の施術の時期)
- レーザーのあとに肌の色が濃くなったことがあるか
- 明るい場所で撮った正面・左右45度の写真と、横から光が当たる写真
- 一番気になる部分と、回復にあてられる期間
詳しくはニキビ・毛穴の傷跡のページをご覧ください。肌のキメと毛穴を扱うレーザーはウルトラクリアとスコルピオのページで紹介しています。レーザーを何回受けても傷跡が残る理由はソウルでニキビ跡治療を考える方へ:レーザーで変わらない凹みに何を検討するか、長年の傷跡の治療はソウルの古い傷跡治療:10年以上前の傷跡でも改善できますか?もあわせてご覧ください。
参考資料 (8)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Jacob CI, Dover JS, Kaminer MS. Acne scarring: a classification system and review of treatment options. J Am Acad Dermatol. 2001;45(1):109-117.doi:10.1067/mjd.2001.113451分類の論文(抄録のみ):へこんだニキビ跡をアイスピック・ローリング・ボックスの3型に分け、型を決めてから治療(パンチ切除・パンチ挙上・サブシジョン・レーザーリサーフェシングなど)を選ぶ順番を提案。抄録には形ごとにどの方法を使うかが書かれていないため、本文では「形の分類から始める」点だけに引用
- Fabbrocini G, Annunziata MC, D'Arco V, et al. Acne scars: pathogenesis, classification and treatment. Dermatol Res Pract. 2010;2010:893080.doi:10.1155/2010/893080レビュー(全文):炎症を起こした毛包が治る過程で傷跡ができ、80〜90%は萎縮性。傷跡が残る人は炎症が強く長い(Holland研究の紹介)。型ごとの寸法(アイスピック2mm未満・真皮深部や皮下まで、ボックス1.5〜4mm・浅い0.1〜0.5mm・深い0.5mm以上、ローリング4〜5mm以上・皮下につなぎとめられる)、割合の推定、引っぱると平らになるかによる重症度分類、癒着が残る部分は脂肪で均一にならない、パンチ切除とレーザーの併用、12か月の組み合わせ治療、肌の色が濃いとレーザー後の色素沈着リスク、盛り上がった傷跡は体幹に多くシリコンジェルやステロイド注射
- Kravvas G, Al-Niaimi F. A systematic review of treatments for acne scarring. Part 1: Non-energy-based techniques. Scars Burn Heal. 2017;3:2059513117695312.doi:10.1177/2059513117695312システマティックレビュー(全文、過去10年の36研究):形ごとの正確な割合は計算が難しく推定値であること、分類が治療選びに役立つ(アイスピック型は表面治療に抵抗、ローリング型は真皮より下の治療が必要、浅いボックス型は表面治療に反応し深いものは反応しにくい)、サブシジョンのしくみと主にローリング型への使用・改善の幅は研究によって大きく異なる・副作用は一時的、形ごとに見るとローリング型の治療失敗率が最も高い(あるサブシジョン研究で10〜15%)一方でサブシジョン後に大きく改善した研究もある、TCAクロスはアイスピック型によく反応(ある研究で73.3%が70%超改善)、フィラーの種類、簡単で確実な解決策はない
- Kravvas G, Al-Niaimi F. A systematic review of treatments for acne scarring. Part 2: Energy-based techniques. Scars Burn Heal. 2018;4:2059513118793420.doi:10.1177/2059513118793420システマティックレビュー(全文、2008年以降の59研究):フラクショナルCO2レーザーではローリング型・ボックス型がよく反応し、アイスピック型は一般的なレーザーの届く深さより深いとみられ反応が最も少ない。深い傷跡にはパンチ挙上の併用が役立つ。フラクショナルレーザーの効果はどの形が多いかに左右される。TCAクロスはアイスピック型、フラクショナルレーザーはローリング型により有効。剥離型は効果が大きいが痛み・ダウンタイム・色素変化、非剥離型は比較的安全だが効果は控えめ、高周波マイクロニードルはやや劣るが副作用が少なく、色素沈着しやすい肌で検討
- Sardana K, Manjhi M, Garg VK, Sagar V. Which type of atrophic acne scar (ice-pick, boxcar, or rolling) responds to nonablative fractional laser therapy?. Dermatol Surg. 2014;40(3):288-300.doi:10.1111/dsu.12428前向き単群研究(抄録のみ):肌の色が濃い35人に1,540nm非剥離型フラクショナルレーザーを6回行い、最後の施術から6か月後に傷跡を形ごとに数えて比較。傷跡の減少効率はボックス型52.9%・ローリング型43.1%・アイスピック型25.9%、51%以上を意味のある改善とし、ボックス型は4回目から有意に改善
- Abdel Hay R, Shalaby K, Zaher H, et al. Interventions for acne scars. Cochrane Database Syst Rev. 2016;2016(4):CD011946.doi:10.1002/14651858.CD011946.pub2コクランのシステマティックレビュー(抄録のみ、ランダム化比較試験24件・789人):方法の弱さ、少ない対象者、ばらばらな評価法のため質の高い根拠が不足。注入用フィラーは偽薬より改善したという中程度の根拠(最長48週、長期の研究なし)。どの治療も第一選択として勧める根拠はない
- Attia E. Atrophic Postacne Scar Treatment: Narrative Review. JMIR Dermatol. 2024;7:e49954.doi:10.2196/49954ナラティブレビュー(全文):個々の傷跡を扱う手術的方法。パンチ切除はアイスピック型と小さな(3mm未満)ボックス型に有効な場合があり、残った傷跡が広がることがある。パンチ挙上はボックス型に最も適し、持ち上げた底は治る過程で高さがそろう。パンチ挙上とフラクショナルCO2レーザーの併用。サブシジョンの副作用
- Riyat H, Touil LL, Briggs M, et al. Autologous fat grafting for scars, healing and pain: a review. Scars Burn Heal. 2017;3:2059513117728200.doi:10.1177/2059513117728200システマティックレビュー(全文、傷跡への脂肪注入23研究・1,158人):容量や輪郭の改善が報告される一方、十分に補うために複数回の注入が必要だった研究、血腫・感染・追加施術などの合併症の報告があり、研究の多くは小規模で根拠の質は低い(主に熱傷・外傷・手術の傷跡、ニキビ跡の研究1件を含む)
この記事について
この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


