ソウルのウルトラクリアとCO2フラクショナル:それぞれにできること・できないこと
ウルトラクリアは2,910nmのエルビウムファイバーの光を使う剥離型フラクショナルレーザーで、CO2フラクショナルは10,600nmの光を使う同じ系統のレーザーです。どちらも肌にごく細い穴を密に開けます。CO2は穴のまわりに熱を多く残し、深い傷跡により大きな変化を出せる可能性がある一方、痛みとダウンタイムが長めです。ウルトラクリアは熱損傷が少なく、回復の負担が軽いタイプです。ただし「コールド」と呼ばれるウルトラクリアでも色素沈着は起こりえますし、CO2が誰にとってもよいわけでもなく、どちらも深く癒着した傷跡の底やたるんだ肌を直接持ち上げることはできません。どちらが合うかは、傷跡の深さ、色素沈着の起きやすさ、取れるダウンタイムによって変わります。ソウルでの治療を考えているなら、まず写真と施術歴を送ってご相談ください。
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ウルトラクリアとCO2フラクショナル、同じところは?
ウルトラクリアとCO2フラクショナルレーザーは、名前も機器の形も違いますが、基本の原理は同じです。どちらも剥離型(アブレイティブ)フラクショナルレーザーです。
- 剥離型:光で皮膚の組織をごく薄く取り除く、という意味です。削るというより、一瞬で蒸散させるイメージです。
- フラクショナル:肌全体を一度に削らない、という意味です。ごく細い光で小さな穴を密に開け、穴と穴の間の皮膚はそのまま残します。残した皮膚が足場になって傷が早く治り、その過程で肌の中のコラーゲン(肌を支えるたんぱく質の線維)が作り直されます。
どちらのレーザーも肌の中の水分をねらいます。水分をねらうレーザーは、何十年も顔のレーザー治療の中心でした。2 違うのは波長です。CO2フラクショナルは10,600nm、ウルトラクリアは2,910nmの光を使います。31 波長が違うと、同じ大きさの穴を開けても、穴のまわりに残る熱の量が変わります。この違いが、効果・痛み・ダウンタイム・色素沈着のリスクの違いにつながります。
韓国ではフラクショナルレーザーを「フラクセル」と呼ぶことが多く、CO2を使うものを「CO2フラクセル」と呼びます。研究によく使われるフラクセル・リペア(Fraxel re:pair)もCO2フラクショナルレーザーです。4 ウルトラクリア単体のモードと研究はウルトラクリアのガイドにまとめています。この記事では2つのレーザーを並べて、選び方の基準を見ていきます。
波長が違うと、なぜ残る熱が変わるのですか?
レーザーの光は、肌の中の水分に吸収されて熱に変わります。水分にとても強く吸収される光は、当たった部分だけをすぐに蒸散させ、まわりに広がる熱は少なくなります。吸収がそれほど強くない光は、同じ穴を開ける間にまわりの組織まで温めます。温められた組織は、熱で固まった薄い層(熱凝固層)になります。
複数の比較研究をまとめたメタ分析(いくつもの研究の結果を集めて計算し直した研究)は、2つの系統を次のように整理しています。CO2フラクショナルレーザーは一般に熱凝固が大きく、より深い組織のリモデリングを起こします。エルビウム系のレーザーは熱損傷が少なく、回復が短い可能性があります。3 ウルトラクリアはエルビウムを加えたガラスファイバーから光を出すレーザーで、このエルビウム系に入ります。1 メーカーは、熱が残りにくいという意味で「コールド(cold)剥離レーザー」と紹介しています。
同じ原理、違う熱
かんたんに言うと、CO2は「熱をしっかり残して刺激を大きくする」タイプ、ウルトラクリアは「削りはするが熱は少なく残す」タイプです。熱が多いことが一方的に良い・悪いわけではありません。深い傷跡のように強い刺激が必要な悩みもあれば、色素沈着が起きやすく熱を抑えたい肌もあります。
並べて比べるとどう違いますか?
下の表は、研究で報告された内容を項目ごとに並べたものです。数字は研究参加者の平均で、おひとりの結果を前もって示すものではありません。
ウルトラクリアとCO2フラクショナルの比較
| 項目 | ウルトラクリア | CO2フラクショナル |
|---|---|---|
| 波長 | 2,910nm・エルビウムファイバー | 10,600nm |
| 穴のまわりの熱 | 少なめ | 多め・深い刺激 |
| 痛み | 浅いモードは軽め | エルビウム系より強い |
| 回復 | 浅ければ短く、強ければ5〜7日 | エルビウム系より長い |
| 傷跡の改善反応 | 研究はまだ小規模 | 比較研究で大きい傾向 |
| 項目 | ウルトラクリア | CO2フラクショナル |
|---|---|---|
| 波長 | 2,910nm、エルビウムファイバーレーザー1 | 10,600nm3 |
| 痛み | 浅いモードは10点満点で平均1.9点、2 顔と首に何度も重ねて照射した研究では4.9点1 | エルビウム系レーザーより10点満点で平均約1.9点高い3 |
| 回復 | 浅いモードは軽度〜中等度の赤み・腫れ、2 何度も重ねた強い治療では点状出血・赤み・腫れ・かさぶたが5〜7日1 | エルビウム系レーザーよりダウンタイムが平均約3.7日長い3 |
| 色素沈着 | 進んだ光老化の研究で一時的な色素沈着が2人1 | アジア人9人が1回治療を受けた後、1か月で5人、6か月で1人4 |
表のCO2の数字は「エルビウム系レーザーと比べてどれだけ多いか」を表します。この比較に入ったエルビウム系は、剥離型のEr:YAG(2,940nm)と非剥離型のエルビウムグラスレーザーで、ウルトラクリアは含まれていません。3 そのため、ウルトラクリアとCO2の差をそのままの数字で読むより、違いの方向を示す値として読むのが適切です。
効果はCO2のほうが大きいのですか?
ニキビ跡では、CO2のほうが反応がやや大きい傾向が報告されています。比較研究5件(130人)をまとめたメタ分析では、「傷跡が半分以上よくなった人」の割合はCO2フラクショナルのほうが高くなりました。3 ただし、無作為割り付け(どの治療を受けるかをくじ引きのように決める方法)が確認された研究だけで見ると、方向は同じでも統計的にはっきりした差ではありませんでした。3 かんたんに言えば「深い傷跡はCO2のほうが少し反応する可能性がある」という段階で、確かな差とはまだ言えません。
ウルトラクリアにも根拠があります。軽い光老化の肌に浅いモードを2回行った研究では、施術前後を知らない評価者が写真を比べて、平均約25%の改善が報告されました。2 進んだ光老化で顔と首を3回治療した研究では、中等度から著明な改善が報告されています。1 ただし、これらの研究は参加者が数十人以下で、比較群がありません。
アジア人がCO2フラクショナルを1回受けた研究でも、きめ・たるみ・しわ・毛穴・ニキビ跡は統計的に改善しましたが、改善の程度は軽度〜中等度でした。4 どちらのレーザーでも、一度で大きな変化を期待するより、何回かに分けて積み重ねる治療と考えるほうが現実的です。
痛みとダウンタイムはどれくらい違いますか?
ここでのダウンタイムは、赤み・腫れ・かさぶたで日常生活が不便な期間のことです。この期間は機器の名前より、どれだけ深く、密に行うかで大きく変わります。
- ウルトラクリアの浅いモード:肌のいちばん表面を約10µmの深さで整える方法です。痛みは10点満点で平均1.9点、施術後の反応は軽度〜中等度の赤みと腫れでした。2
- ウルトラクリアの強い治療:顔と首全体に何度も重ねて照射した研究では、痛みは平均4.9点でした。点状出血・赤み・腫れ・薄いかさぶたが5〜7日続きました。1
- CO2フラクショナル:エルビウム系レーザーと比べた研究をまとめると、痛みは10点満点で平均約1.9点高く、ダウンタイムは平均約3.7日長くなりました。ダウンタイムを比べられた研究は2件だけでした。3
ウルトラクリアの研究者は、従来のフラクショナル剥離レーザーより痛みとダウンタイムが少ないと報告しています。1 大切な予定が近いなら、ウルトラクリアを浅く使うほうが負担は少なくなります。反対に、ウルトラクリアでも強く何度も重ねると、回復に1週間近くかかることがあります。「ウルトラクリアならすぐ治る」と思い込まないほうがよいでしょう。
「コールドレーザー」なら色素沈着の心配はないのですか?
そうではありません。メーカーが「コールド」と呼ぶウルトラクリアも、光で組織を取り除く剥離型レーザーです。熱が残りにくいという意味で、炎症や色素の変化が起きないという意味ではありません。
日本人や韓国人を含むアジア人の肌で、剥離型レーザーのいちばん多い問題は炎症後色素沈着です。レーザーによる炎症が引いたあとが茶色く濃くなることです。肝斑のある肌では、治療後に肝斑がかえって濃くなる反動が起きることもあります。5
肌タイプIII〜IV(ほどよく日焼けする、東アジア人に多い肌)の中国人9人がCO2フラクショナルを1回受けた研究があります。施術1か月後には9人中5人に色素沈着があり、6か月後には9人中1人に残りました。4 研究者は色素沈着の割合が高かったことから、アジア人でのCO2フラクショナルの役割を見直す必要があると書いています。4
CO2フラクショナル後の色素沈着、どのくらい・いつまで
だからといって、ウルトラクリアなら色素沈着が起きないわけではありません。ウルトラクリアの研究でも一時的な色素沈着が2人ありました。1 先ほどのメタ分析でも、CO2とエルビウム系の間で色素沈着の割合にはっきりした差は確認されていません。3 つまり「どちらが確実に起きにくい」と言えるほど、研究はまだ多くありません。
アジア人の肌のフラクショナルレーザー治療をまとめたレビューは、密度を下げる代わりに回数を増やし、間隔を広げる方法が、効果を大きく損なわずに色素沈着のリスクを下げると整理しています。5 肝斑については、一部の場合に非剥離型の機器を慎重に使う程度とされています。5 ですから、肝斑が混じっていないかを先に確かめることが、どちらのレーザーを選ぶかより先の順番になります。
自分の悩みにはどちらが合いますか?
悩みによって、先に検討するレーザーが変わります。下のカードは、同じ人の肌の状態だけを変えて、状態ごとに何を先に見るかをまとめたものです。
悩み別に先に検討するレーザー
1小じわや肌のきめの粗さなら
ダウンタイムが軽いウルトラクリアの浅いモードから検討します
ウルトラクリア
2深く広いニキビ跡なら
底を持ち上げる治療とあわせて、熱の大きいCO2フラクショナルを検討します
CO2フラクショナル・傷跡治療
3肝斑があるか色素沈着が起きやすいなら
どちらでもまず肝斑の診断、密度を下げて回数を分けます
まず診断
4へこみより赤みが目立つなら
剥離型レーザーより血管レーザーを先に検討します
血管レーザー
いちばん先に改善したいことは何ですか?
- 小じわ・きめ・くすみウルトラクリアの浅いモードから短い回復で回数を分ける
- 深くへこんだ傷跡CO2フラクショナルを検討深い部分は底から先に
- 色素沈着が起きやすい肌どちらでも低い密度で肝斑の診断と広い間隔
- ダウンタイムをとても短くウルトラクリアを浅く強い治療は余裕のある時期に
実際には、ひとつの分かれ道に収まらないことが多いものです。小じわと傷跡が一緒にあったり、傷跡に色素や赤みが混じっていたりします。その場合は、同じ顔の中でも部位ごとに強さや機器を変えて計画します。
どちらのレーザーも最初ではない場合は?
あります。剥離型レーザーは、肌の表面とそのすぐ下を扱う治療です。悩みの原因がもっと深いところにあったり、性質が違ったりすれば、別の治療が先になります。
- 深くへこんだ傷跡:傷跡の底が下の組織にひものようにくっついていると、レーザーで表面をいくら整えてもへこみが残ります。ボニータクリニックでは、深い傷跡はパンチや癒着をはがす方法で底を持ち上げ、広くへこんだ部分は脂肪注入で満たし、レーザーは最後に表面と毛穴を整えるときに使います。詳しくはレーザーを何度受けてもニキビ跡が残るのはなぜ?にまとめています。
- 赤い跡・赤ら顔:ニキビのあとが赤く残っているのは、へこんだ傷跡ではなく血管の問題であることが多いものです。ボニータクリニックの保有機器でも、赤い傷跡・赤ら顔はVbeam Perfectaのような血管レーザーとして分けられています。
- 肝斑:剥離型レーザーのあとに濃くなることがあるため、診断が先です。5
- たるみ:肌の表面を削るレーザーは、たるんだ肌を引き上げる機器ではありません。たるみが主な悩みなら、超音波や高周波などの引き締め機器を別に検討します。
ボニータクリニックではこう選びます
ソウルで相談できる治療の選択肢
ボニータクリニックは1995年の開院以来ソウルの同じ場所にあり、ブラジルの形成外科専門医であるチョン・グァンソプ代表院長が診療しています。肌のきめ・小じわ・色素・傷跡に対して、当院のページで紹介している機器には次のようなものがあります。
- ウルトラクリア(2,910nmの剥離型フラクショナルレーザー)
- フラクセル・リペア(へこんだ傷跡・きめのためのフラクショナルレーザー)と、凹凸のある傷跡の表面を整えるCO2レーザー
- Lotus III(傷跡・毛穴・きめのためのEr:YAGレーザー)
- Vbeam Perfecta(赤い傷跡・赤ら顔のための血管レーザー)とスコルピオ(ピコ秒レーザー)
- パンチ、癒着をはがす方法、脂肪注入など、傷跡の底を持ち上げる治療
機器の説明は一般的な用途によるものです。どれが必要で、どの順番で行うかは、肌を診察してから決めます。
治療計画と費用が人によって違うのはなぜですか?
「ウルトラクリアとCO2、どちら?」と同じように尋ねても、必要な計画は人によって大きく違います。費用は計画に、計画は肌の状態に左右されます。
- 主な悩み:きめ・しわ・傷跡・色素
- どのレーザーを、どの深さ・密度で
- 範囲:部分か顔全体か
- 回数と間隔
- 肌タイプと色素沈着のリスク
- 先に必要な傷跡治療
対面での診察後に最終の計画と費用をご案内
最終的な費用は、機器・深さ・範囲・回数がはっきりする対面の診察のあとにご案内します。写真で方向性は見えても、計画を確定することはできません。
写真でわかること、対面の診察が必要なことは?
写真は悩みを理解する最初の手がかりとして役立ちます。ただ、2つのレーザーのどちらを選ぶかに関わることを、すべて写せるわけではありません。
写真でわかること
- 全体のきめと見える小じわ
- 傷跡・色素・赤みのある場所
- 明るい光でのニキビ跡の輪郭
- 以前のレーザー後の肌の反応
対面の診察が必要
- 横からの光で見る傷跡の深さと癒着
- 色素に肝斑が混じっているか
- 肌タイプと色素沈着の起きやすさ
- 今ある炎症やニキビ
- 底を先に持ち上げる必要があるか
役に立つ写真は、正面と左右45度から、自然光の下でメイクをせずに撮ったものです。横から光が当たる写真は、傷跡の深さがよりよく見えます。以前にレーザーを受けたことがあれば、機器の名前や種類と、そのあと色素沈着が起きたかどうかもお知らせください。写真と簡単な施術歴を添えて、メッセージでご相談いただけます。
来院とダウンタイムの計画
ウルトラクリアについて前もって確かなのは、上の施術情報(麻酔クリームを使う非手術の施術、当日帰宅、抜糸なし)までです。研究では、浅いモードは軽度〜中等度の赤みと腫れ、何度も重ねた強い治療では5〜7日の回復が必要でした。21 CO2とエルビウム系を比べた研究では、CO2のほうがダウンタイムが平均で数日長くなりました。3 実際の経過は、選ぶ機器と設定によって変わります。
研究では、くり返しの施術を3週間から2か月の間隔で行っています。312 そのため、複数回が必要な計画は、ソウルにもう一度来ていただくか、日程に合うおだやかな方法を選ぶかのどちらかになります。何回来院するのがよいかは、肌の状態とご予定に合わせてカウンセリングで一緒に決めます。
帰国後は治療した肌を紫外線から守り、やさしいスキンケアを続け、医師のすすめがない限りその部分に別のレーザーやピーリングは避けてください。色素沈着・じゅくじゅく・水ぶくれに気づいたら、現地の医師の診察を受け、日付のわかる写真を残しておくと、のちに診る医師の役に立ちます。
よくある質問
ウルトラクリア1回で、へこんだニキビ跡はすっかり埋まりますか?
そこまで期待するのは難しいです。ウルトラクリアの研究では、浅いモード2回、2 顔と首に何度も重ねる治療3回のように、複数回に分けて効果を見ています。1 さらに、傷跡の底が下の組織にくっついて深くへこんでいる場合は、表面を整えるレーザーだけではへこみが残ります。ボニータクリニックでは、こうした傷跡は底から持ち上げ、レーザーは最後に表面と毛穴を整えるときに使います。
CO2フラクショナルを受けると、必ず色素沈着が起きますか?
必ずではありませんが、アジア人の肌では起きやすいほうです。1回治療を受けた9人のうち、1か月後に5人、6か月後に1人に色素沈着がありました。4 ウルトラクリアの研究でも一時的な色素沈着があり、1 2つの系統の差は研究ではっきりしていません。3 密度を下げ、回数を増やし、間隔を広げる方法がリスクを下げるとされ、5 肝斑が疑われるときは先に診断します。
ウルトラクリアはCO2フラクショナルより効果が弱いのですか?
弱いというより、熱の使い方が違います。深いニキビ跡では、CO2フラクショナルの反応がやや大きい傾向が報告されていますが、その比較にウルトラクリアは含まれておらず、確かな差でもありませんでした。3 ウルトラクリアも設定によって強く治療でき、進んだ光老化の研究では顔と首に何度も重ねる治療で中等度から著明な改善が報告されています。1 どちらが合うかは、傷跡の深さと形、肌タイプ、取れるダウンタイムをあわせて見て決めます。
何回受ければよいですか?
目的と強さによって違います。ウルトラクリアの研究では、浅いモードを2か月間隔で2回、2 顔と首に何度も重ねる治療を6〜8週間隔で3回行いました。1 CO2とエルビウム系を比べた研究では、3週間から2か月の間隔で治療しています。3 CO2フラクショナル1回では軽度〜中等度の改善にとどまったという研究もあり、4 ふつうは間隔をあけて分けて行います。おすすめの回数と間隔はカウンセリングでご案内します。
日程に余裕がないときはどちらを選べばよいですか?
ダウンタイムをいちばん重視するなら、ウルトラクリアの浅いモードが負担の少ない方法です。研究では、施術後の反応は軽度〜中等度の赤みと腫れでした。2 ただし改善の幅も強い治療より小さくなります。ウルトラクリアでも何度も重ねる強い治療は5〜7日の回復が必要だったので、1 撮影や発表、移動の日程があればカウンセリングのときにお知らせください。2つのレーザーを顔の部位ごとに分けて使う計画もありますが、同じ日に行うか間隔をあけるかは肌の状態を見て決めます。
カウンセリングの前に準備しておくとよいこと
- いちばん先に改善したい悩み(小じわ・きめ・ニキビ跡・色素・赤み)とその順番
- 以前に受けたレーザーの名前や種類、そのあと色素沈着が起きたかどうか
- 肝斑と診断されたことがあるか
- 赤みやかさぶたが残ってもよい期間、避けたい予定
- 口唇ヘルペスがよくできるか、傷あとが厚く治りやすい体質か
施術の流れはウルトラクリアのページ、傷跡の治療はニキビ跡・毛穴跡のページでご覧いただけます。色素やトーンにはスコルピオ(ピコレーザー)のページもご参考ください。ウルトラクリアのモードと研究はウルトラクリアのガイドに詳しくあります。
参考資料 (5)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Murray TN, Hu JK, Friedman PM. Full-face and neck resurfacing with a novel ablative fractional 2910 nm erbium-doped fluoride glass fiber laser for advanced photoaging. Lasers Surg Med. 2024;56(3):249-256.doi:10.1002/lsm.23764ウルトラクリア(2,910nmエルビウム添加フッ化物ガラスファイバー)の研究:22人登録・15人完了、顔と首に重ね打ちの治療3回(6〜8週間隔)、痛み4.9/10、点状出血・赤み・腫れ・かさぶた5〜7日、盲検評価で中等度〜著明な改善、一時的な色素沈着2件、従来の剥離型フラクショナルより痛み・ダウンタイムが少ないとの結論(直接の比較群なし)
- Bernstein EF, Sanzo JF, Wang JY, et al. Low-fluence treatment with a novel fractionated 2,910-nm fiber laser improves photodamage. Lasers Surg Med. 2023;55(1):35-45.doi:10.1002/lsm.23624ウルトラクリアの浅いモード(推定深さ10µm)を2か月間隔で2回、20人:盲検写真評価で約25%の改善、痛み1.9/10、軽度〜中等度の赤み・腫れ。水分をねらうレーザーが顔のレーザー治療の中心だったという背景
- Song X, Zhi BW. Comparative efficacy and safety of fractional carbon dioxide and erbium-based fractional lasers for atrophic acne scars: A systematic review and meta-analysis. Lasers Med Sci. 2026;41(1):222.doi:10.1007/s10103-026-05022-zニキビ跡でCO2(10,600nm)とエルビウム系(Er:YAG 2,940nm 3件・非剥離型エルビウムグラス2件、ウルトラクリアなし)を比べた5研究・130人のメタ分析:50%を超える改善の割合はCO2が高い傾向(無作為化研究のみでは有意差なし)、痛み1.86点高い、ダウンタイム3.67日長い(2件)、色素沈着に有意差なし。序論でCO2は熱凝固が大きく深いリモデリングと整理。治療間隔3週間〜2か月
- Chan NP, Ho SG, Yeung CK, et al. Fractional ablative carbon dioxide laser resurfacing for skin rejuvenation and acne scars in Asians. Lasers Surg Med. 2010;42(9):775-783.doi:10.1002/lsm.20974中国人9人(肌タイプIII〜IV)にCO2フラクショナル(Fraxel re:pair)を1回:きめ・たるみ・しわ・毛穴・ニキビ跡が有意に改善したが軽度〜中等度、炎症後色素沈着は1か月55.5%(9人中5人)・6か月11.1%(9人中1人)、アジア人での役割を見直す必要があるとの結論
- Wat H, Wu DC, Chan HH. Fractional resurfacing in the Asian patient: Current state of the art. Lasers Surg Med. 2017;49(1):45-59.doi:10.1002/lsm.22579アジア人のフラクショナル治療(CO2・Er:YAGを含む)のレビュー:主な合併症は炎症後色素沈着と肝斑の悪化、低い密度・多い回数・広い間隔で効果を大きく損なわずにリスクを下げる、肝斑は一部の場合に非剥離型機器で慎重に
この記事について
この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


