ソウルで脂肪吸引を受けたら圧迫着はいつまで?着用期間と正しい着け方
圧迫着を着る期間に決まった数字はなく、吸引した部位と範囲、皮膚の状態によって変わります。文献では手術後数週間、多くは4〜6週間とされ、皮膚がたるむ可能性があれば8〜12週間まで長めに着ることもあります。期間より大切なのは折れや食い込みのないよう均一に着けることで、圧迫着を着ていても早めからこまめに歩く必要があります。ボニータクリニックでは部位と範囲に合わせた着用期間を手術前にご案内するので、ソウルでの滞在や帰国の予定と合わせてご相談いただけます。
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脂肪吸引後、なぜ圧迫着を着るのですか?
脂肪吸引は、細い管(カニューレ)を皮膚の下の脂肪層に入れて脂肪を吸い出す手術です。管が通った所には小さなすき間が残り、周りの組織は傷を治そうとして腫れます。脂肪吸引の合併症をまとめたレビュー(複数の研究や経験をまとめた論文)は、この腫れをほとんどすべての脂肪吸引の後に起こる正常な反応と説明しています。3米国形成外科学会(ASPS)の勧告も、手術後少なくとも最初の48〜72時間、つまり2〜3日は内出血と腫れがはっきり出ると記しています。1
圧迫着(ガードル)は、この時期に吸引した部位を外側から均一に包む衣類です。文献が挙げる役割は大きく3つです。
- 腫れを抑える:手術直後から着る圧迫着が、腫れを抑える基本の方法として紹介されています。3
- 皮膚が縮むのを助ける:体に合った圧迫着は、吸引した部位の皮膚が縮むのを助けるとされます。3
- 体液がたまるのを減らす:合わない圧迫着を着たり、何度も脱いだり着たりすると、漿液腫(透明な体液が一か所にたまること)ができる一因になりうるとされます。3
圧迫着の根拠はどのくらい確かですか?
ここは率直に知っておきたい点です。圧迫着は長く「着るのが当たり前」とされてきましたが、効果を厳密に比べた研究は多くありません。2023年に形成外科手術後の圧迫着の研究を集めた実践的レビューは、脂肪吸引を含むボディの手術で、圧迫着を着た人と着ない人を比べたランダム化比較試験や比較研究はないとまとめました。2そのため、この分野で圧迫着の価値を客観的に判断できる根拠は「ほとんどない」と表現しています。
だからといって、圧迫着をやめようという結論ではありません。著者らは、根拠が少ないのは効果がないからではなく、研究が足りないためかもしれないと考えています。そのうえで、圧迫着の種類や着け方を患者さん任せにせず医師が一緒に決め、手術後の早い時期にこまめに経過を診るよう勧めています。2わかりやすく言えば、圧迫着は「着ていれば効く服」ではなく、「合った着け方をして初めて役立つ服」です。
圧迫着はいつまで着ればよいですか?
誰にでも当てはまる決まった期間はありません。ASPSの勧告は、圧迫着と弾性ストッキングは手術後「数週間」着るのが一般的とだけ書いています。1脂肪吸引の合併症をまとめたレビューは、通常4〜6週間としています。3美容手術で初めて圧迫着を使ったとされるイルーズ医師は、1989年の報告で189人に3〜8週間着用してもらいました。ただしこの報告には統計的な検定がなく、圧迫着メーカーのために行われ、学術誌の査読も経ていません。2
着用期間どうしを比べた研究はほとんど見当たりません。2つまり期間は、研究が決めた数字というより、腫れの引き方と皮膚の状態を見ながら決めるものです。あるレビューは、吸引後に皮膚がたるむ可能性がある人は、通常の6週間より長く、8〜12週間まで着て皮膚が縮む時間をとるよう説明しています。3硬い腫れが長く残った場合に、圧迫着を長めに着てマッサージを併用して落ち着かせた経験も報告しています。3
| こんな場合 | 文献に書かれていること |
|---|---|
| 一般的な場合 | 数週間、多くは4〜6週間13 |
| 吸引後に皮膚がたるむ可能性がある場合 | 皮膚が縮む時間をとるため8〜12週間まで3 |
| 硬い腫れが長く残る場合 | 長めの着用とマッサージ併用の経験報告3 |
| 圧迫着が体に合わない場合 | 長く着るより、まず合う状態に直す23 |
「長く着るほどよい」とも言い切れません。イルーズ医師は後に、圧迫着を早めに外しても結果が悪くなるわけではないと述べました。そして、よい手術で圧迫着がないほうが、合わない圧迫着や不十分な手術の後に長く圧迫着を着て欠点を隠すよりよい、という趣旨の言葉を残しています。2期間より先に見るべきなのは、手術の範囲と皮膚の状態、そして今着ている圧迫着が体に合っているかどうかです。
圧迫着の着け方を間違えると、どんな問題が起こりますか?
圧迫着は均一に押さえてこそ役立ちます。一か所だけ強く押す、よれてしわになる、ゆるいといった状態は、かえって問題になることがあります。鏡の前で確認できる様子を4つに分けると次のとおりです。
圧迫着がこう見えたら
1上端が丸まって折り返っている
丸まった所に沿って跡が残ることがあるため、伸ばして均一に着直します
丸まり
2裾が肌に食い込んでいる
一本の線で強く押されると皮膚を傷めることがあり、サイズと形を確認します
締めすぎ
3腫れが引いてゆるくなった
均一に押さえられず体液がたまりやすいため、合う状態に整えます
ゆるみ
4一か所だけ水がたまったようにふくらむ
体液がたまった漿液腫の可能性があり、クリニックで確認します
漿液腫
一つずつ見ていきます。
- よれ・しわ:体に合わない圧迫着は、特に悪い姿勢と重なると、表面の凹凸の原因になりえます。そのためあるレビューの著者らは、圧迫着によれやしわができないような着け方を患者さんに伝え、正しく着けているかをこまめに確かめていると書いています。3
- 締めすぎ:強すぎる圧迫は、皮膚が黒ずむ色素沈着の原因の一つに挙げられています。3体に合わない圧迫は、不快感、皮膚の傷や壊死(皮膚の組織が傷んで死ぬこと)、静脈の流れが遅くなることとも関係するとまとめられています。2
- ゆるみ・頻繁な脱ぎ着:合わない圧迫着や何度もの脱ぎ着は、漿液腫ができる一因になりえます。3漿液腫はふつう手術後5〜7日目に気づきます。あるレビューの著者らの経験では、その部分の圧迫着の内側にパッドを当てて圧迫を足すと、多くは7〜10日で落ち着きました。長引く場合は注射器で抜くこともあります。3自己判断せず、クリニックに見せてください。
- 不均一な圧迫と血流:イルーズ医師は、強すぎたり偏ったりした圧迫が静脈の流れを滞らせ(うっ滞)、血栓(血のかたまり)を招くことがあり、皮膚にしわが寄ったりふくらんだりすることもあると注意しています。2
圧迫が合っていないことは、思ったより多く起こります。実践的レビューが引用した整形外科手術後の患者の調査では、弾性ストッキングのサイズが合っていなかった割合は4〜44%でした。2圧迫着を初めて着けたときだけでなく、腫れが引いていく間にもフィット感を見直すのはそのためです。
圧迫着を着て長く座っていても大丈夫ですか?
圧迫着を着ているからといって、脚の血の巡りが自然によくなるわけではありません。ブラジルのある研究では、お腹の手術歴のない健康な女性15人に圧迫着と面ファスナー式の腹帯を着けてもらいました。そして脚の付け根(鼠径部)にある太い静脈(総大腿静脈)の流れを、血流を見るドップラー超音波で測りました。4どちらも静脈の流れを遅くし、両者に差はありませんでした。ベッドで上体を起こしてもたれた姿勢(ファウラー位)では、流れがさらに遅くなりました。4
この研究は腹部の手術を想定し、健康なボランティアの流れを測ったものです。手術を受けた人で血栓が実際に増えたかを数えた研究ではなく、椅子や車で座った姿勢を測ったものでもありません。それでも、圧迫着で脚の静脈の流れが速くなったわけではなく、上体を起こした姿勢ではむしろ遅くなった点は覚えておく価値があります。圧迫着は歩くことの代わりにはならない、ということです。
深部静脈血栓症(脚の深い静脈に血のかたまりができること)を起こしやすくする条件として、2時間を超える手術、肥満、脱水(体の水分が足りない状態)、60歳以上、下肢静脈瘤、喫煙、経口避妊薬などが挙げられています。同じレビューは、手術後早く体を動かすことで血栓のリスクが大きく下がると説明しています。3ご自宅やホテルでは、次のように過ごすとよいでしょう。
- 起きている間は、こまめに立って室内を歩きます。
- 座った状態から立つたびに、鼠径部と膝の裏で生地がよれていないか確かめ、伸ばして均一に着直します。
- 水分を十分にとります。
- 長時間の車移動や長く座る予定、帰国の飛行機の予定は、前もって医師に伝えます。
マッサージはいつから?受けたほうがよいですか?
脂肪吸引後によく話題になるマッサージは、リンパドレナージ(用手的リンパドレナージ)です。リンパ管は、体の中の水分が流れて戻っていく細い管です。リンパドレナージはこの流れに沿って皮膚を軽くやさしく動かし、たまった体液が流れるのを助ける方法で、筋肉を強くもみほぐすマッサージとは違います。
2026年10月に発表されたシステマティックレビュー(決まった方法で関連研究を漏れなく集めて検討した研究)は、脂肪吸引や腹部形成などの美容手術後のリンパドレナージを扱った研究を集めましたが、基準を満たした研究はわずかでした。採用した研究の数も、抄録では7件、本文の結果では4件と食い違っています。5リンパドレナージは単独でも、ほかの治療と組み合わせても、腫れを減らすのに中程度の効果がありました。痛みと線維化(組織が硬く固まること)への効果は研究によってまちまちでした。手術後2〜5日目と早めに始めて6〜12回受けた場合に結果がよく、副作用はわずかでした。5
この結果を読むときに、あわせて知っておきたい点があります。
- 研究の数も対象者も少なく、方法もばらばらだったため、結果を一つにまとめて計算することはできませんでした。5
- 研究で行われたのは決まった手技に沿ったリンパドレナージで、自宅で強くこするマッサージの効果を見たものではありません。
- 著者らはリンパドレナージを、圧迫着などの基本のケアの代わりではなく、それに加える方法と位置づけています。5脂肪性浮腫(リピデマ)の手術後の観察研究でも、漿液腫や擦れなどの小さな合併症は、主に圧迫が不十分だったことと関係していました。5
硬い腫れが長く残る場合には、圧迫着を長めに着てマッサージを併用する方法が使われています。3マッサージを受けるか、いつ始めるかは、傷と内出血の状態を診たうえで、手術を受けたクリニックと決めてください。
運動はいつから再開できますか?
運動は、軽い活動と汗をかく運動の2つに分けて考えるとわかりやすくなります。
歩くなどの軽い活動は早めから
前に見たように、早く体を動かすことは血栓のリスクを下げます。3ボニータクリニックでも、回復中は圧迫着を続けながら軽い活動から始めるようご案内しています。
汗をかく運動は腫れと傷を見て
ランニングや筋力トレーニングのように、吸引した部位が大きく動き汗をたくさんかく運動は、いつ再開すべきかを示す研究がほとんどありません。傷がふさがったか、腫れと内出血がどのくらい残っているか、どの部位をどれだけ吸引したかを見て、診察で決めます。
運動が結果を保つ助けになる理由
運動は、回復が終わった後の体とも関係します。標準体重の女性36人が下腹に小範囲の脂肪吸引を受け、手術2か月目に2つのグループにランダムに分けられた比較試験があります。6一方は4か月間の運動プログラムを行い、もう一方は行いませんでした。CT(体の断面を撮る検査)で測ると、吸引したお腹の皮下脂肪が減った状態は、6か月目まで両方のグループで保たれていました。ところが運動しなかったグループでは、お腹の中の臓器の周りの脂肪(内臓脂肪)が手術前より10%増え、運動したグループでは増えていませんでした。6
吸引した部位の脂肪がまた増えたわけではありませんが、体を動かさなくなると、体は別の場所に脂肪をためることがある、と読める結果です。小さな研究で対象も標準体重の女性に限られるため、誰にでもそのまま当てはめることはできません。それでも、回復後に食事管理と運動を続けることが脂肪吸引の結果をよりよくするというレビューの説明と同じ方向です。3
ダウンタイムの経過:手術当日から3か月まで何が変わりますか?
圧迫着・マッサージ・運動を一枚にまとめると下のようになります。腫れと内出血の経過は、あるレビューのまとめに沿っています。3
- 手術後1〜2日で腫れが目立ち、10〜14日目までは少し増えることがあります。
- 2〜3週間たつと、腫れが硬く感じられます。
- 4週ごろから部分的にやわらかくなり、6〜8週で全体が均一にやわらかくなります。
- 範囲によっては、3か月ごろに元のやわらかい感触に近づきます。
- 内出血は7〜10日で最も濃く、たいてい2〜4週間で消えます。
吸引した部位の感覚が鈍くなることはよくありますが、たいてい1年以内にほぼ戻ります。32〜3週目の硬い腫れを、手術がうまくいかなかったサインではと心配される方は多いのですが、この時期によくある経過です。ただし、片側の腫れが急に大きくなる、痛みが日ごとに強くなるといった場合は、様子を見るのではなく確認が必要な変化です。
待たずにすぐ知らせるべき症状は?
圧迫着を直せば解決する問題と、すぐに診察が必要な問題は分けて考える必要があります。
こんな変化があったら
圧迫着を着て過ごす間に、こんな変化があったら?
- 息切れ・胸の痛み、片方のふくらはぎの痛みと腫れすぐ病院・救急へ血栓のサインのことも
- 一か所が押すとぶよぶよとふくらむ手術したクリニックで確認漿液腫のことも
- 裾が食い込み、痛み・水ぶくれ・傷圧迫着を直してクリニックに連絡サイズ・形を確認
- 生地がよれたり丸まったりしてしわになる伸ばして均一に着直す続くときは相談
ASPSの勧告は、ふくらはぎの痛み、脚の腫れ、静脈が浮き出ることを深部静脈血栓症のサインとして挙げています。胸の痛み、息切れ、血の混じった咳、速い脈は、肺塞栓症(血のかたまりが肺の血管をふさぐこと)のサインです。1脂肪塞栓症候群(脂肪の粒が血管をふさいで起こる病気)は、息苦しさ、意識がぼんやりすること、皮膚の小さな赤い点として現れ、たいてい手術後24〜48時間以内に起こると書かれています。1こうした症状があれば、待たずにすぐ病院や救急を受診してください。
痛みが日ごとに強くなる、傷の周りの赤みが広がるなど傷の様子が変わったときも、感染やほかの合併症のサインのことがあるため、すぐに手術を受けたクリニックに知らせてください。13
ボニータクリニックの考え方
ボニータクリニックの回復の流れ
- 1手術前部位と範囲に合わせた着用期間を説明
- 2手術直後圧迫着を着て腫れと内出血を管理
- 3回復中圧迫着を続け、軽い活動から
- 4落ち着く時期腫れが引いてラインが見えてくる
ボニータクリニックの脂肪吸引は、静脈麻酔と局所麻酔を併用する手術で、入院せず当日帰宅でき、後日抜糸が必要です(診療ページのご案内に基づくもので、範囲や一人ひとりの状態によって異なることがあります)。
ボニータクリニックは1995年の開院以来同じ場所で、チョン・グァンソプ代表院長(ブラジル形成外科専門医)が診療しています。ソウルでのカウンセリングでご相談いただける内容は、診療ページでご紹介している次のアプローチです。
- 減らす部位と残す部位(ウエスト・二の腕・太ももなど)
- 吸引した脂肪を、曲線が必要な部位へ移すかどうか
- たるみが予想される場合、リニュビオンによる引き締めを加えるか
- 部位に合わせた圧迫着の予定期間と、回復をご自身の日程にどう合わせるか
以前の脂肪吸引の後に凹みやふくらみ、凹凸が残っている場合は、脂肪吸引修正のページもご覧ください。どの手順が必要かは、診察のあとに決まります。
計画と費用が人によって違うのはなぜですか?
同じ「お腹の脂肪吸引」でも、必要な手術も回復もかなり違うことがあります。計画、つまり費用を左右するのは、部位の数、吸引量、ほかに何を組み合わせるかです。
- 吸引する部位の数と広さ
- 吸引量と、何回かに分けるか
- 脂肪を別の部位へ移すか(脂肪注入)
- リニュビオンによる引き締めを加えるか
- 麻酔:静脈麻酔+局所
- 以前の脂肪吸引・修正の有無
対面診察後に最終的な計画と見積もり
最終的なお見積もりは、部位・量・組み合わせる施術がはっきりした対面診察の後にご案内します。写真は渡航前に選択肢を絞るのに役立ちますが、手術の範囲は診察で決まります。
写真でわかること、対面診察が必要なことは?
ボディの輪郭は外形とバランスによるところが大きいので、写真は最初の手がかりとして役立ちます。ただ、脂肪の厚み、皮膚の弾力、皮膚の下の状態は写真ではわかりません。
写真でわかること
- 気になる部位
- 正面・横・後ろのバランス
- 見える皮膚のたるみ・肉割れ
- 以前の脂肪吸引後の凹凸
- 過去の手術の傷あと
対面診察が必要なこと
- 脂肪の厚み(つまんで確認)
- 皮膚の弾力とたるみの予想
- 皮下の硬い所・癒着
- 血栓のリスクと既往歴
- 立ったとき・寝たときの変化
役立つ写真:正面・左右の横・後ろから、無地の下着で力を抜いて立った姿を、無地の壁の前で明るさをそろえ、カメラをウエストの高さにして撮ったもの。以前に脂肪吸引を受けたことがある方は、その手術前の写真とおおよその時期もあると助かります。気になる部位と、残したいところを短く添えて、写真とともにメッセージをお送りいただけます。
滞在・帰国の飛行機・帰国後の圧迫着の計画
事前に確定しているのは、上記の施術情報(静脈麻酔+局所麻酔の手術、当日帰宅、後日抜糸)です。ソウルにどのくらい滞在するか、抜糸や確認の時期、通院の回数は、吸引する部位と範囲によって変わります。これらはカウンセリングで手術の範囲と回復に合わせて一緒に決めます。
圧迫着は通常数週間着るため、13その期間の多くは帰国後になると考えられます。次の点を準備しておくと安心です。
- 出発前に圧迫着を理解しておく:どのくらいの期間着るか、どう着けてしわを伸ばすか、いつ外してよいかを確認し、上の4つの問題を鏡で見分けられるようにしておきます。
- フィット感は変わるものと考える:腫れが引くと圧迫着がゆるくなり、圧迫が不均一になると体液がたまりやすくなります。3帰国後にそうなったときの対応を前もって相談しておきます。
- 機内で座っている時間:ボランティア研究では、圧迫着を着ると脚の付け根の太い静脈の流れが遅くなり、ベッドで上体を起こした姿勢ではさらに遅くなりました。4機内で座った姿勢を測った研究ではありませんが、圧迫着だけに頼らないことが大切です。長い手術・脱水・経口避妊薬も血栓のリスクを上げます。3飛行機の予定はカウンセリングでお伝えください。機内ではできるときに歩き、水分をとり、鼠径部と膝の裏の生地がよれていないか確かめます。
- 記録を残す:同じ明るさで日付入りの写真を撮っておくと、どの医師でも経過を追いやすくなります。
帰国後、痛み・赤み・腫れ・出血が落ち着かずに強くなる場合や、一か所が体液でふくらむ場合は、早めに医師に連絡してください。息切れ、胸の痛み、ふくらはぎの痛みと腫れがあれば、すぐに救急を受診してください。1
実際の症例写真
当院の脂肪吸引ページに掲載している症例です。結果には個人差があります。

へその下の下腹がふっくらしていた例(正面・近接)

お腹と太もも周りがふっくらしていた例(正面)

お腹とウエストの横のラインがふっくらしていた例(斜め)
※ 施術前後の写真は個人によって結果が異なります。副作用が生じる可能性があるため、医師と十分にご相談のうえご判断ください。
よくある質問
寝るときも圧迫着を着るべきですか?
いつ外してよいかは、手術を受けたクリニックの指示に従うのがいちばん正確です。あるレビューは手術直後から圧迫着を着けるとし、何度も脱いだり着たりすることが漿液腫の一因になりうると書いています。3そのため最初の数週間は、シャワーのときなど本当に必要なとき以外は外す回数を減らすほうがよいでしょう。
長く着るほど結果はよくなりますか?
そうだという根拠ははっきりしていません。着用期間を比べた研究はほとんどなく、早めに外しても結果が悪くなるわけではないという意見もあります。2ただし吸引後に皮膚がたるむ可能性がある場合は、皮膚が縮む時間をとるために長めに着ることもあります。3期間を延ばすより、正しく着けることが先です。
一か所だけぶよぶよとふくらんできました。圧迫着のせいですか?
吸引した部位に透明な体液がたまる漿液腫の可能性があります。漿液腫はふつう手術後5〜7日目に気づき、太ももの外側・後ろと下腹に多いとされます。合わない圧迫着や頻繁な脱ぎ着も一因になりえます。3パッドを当てて圧迫を足す、注射器で抜くなど対処が変わるので、写真を撮って手術したクリニックに見せてください。
圧迫着の跡が黒ずんで残りました。消えますか?
脂肪吸引後の黒ずみには、内出血が残した色素、強すぎる圧迫、傷あと部分の摩擦、日光などが関係します。3あるレビューの著者らの経験では、吸引部位に色素沈着が出た患者さんは18.7%で、たいてい1年以内に消えました。3圧迫着が一か所を強く押しすぎていないか確かめ、日光を避けて日焼け止めを塗ることが役立ちます。3
手術後すぐ長距離の移動があります。圧迫着を着ていれば大丈夫ですか?
圧迫着を着たとき、そしてベッドで上体を起こしてもたれた姿勢で、脚の太い静脈の流れが遅くなったというボランティア研究があります。4長時間座って移動する状況を直接測った研究ではありませんが、圧迫着だけで大丈夫とは言えません。2時間を超える手術、脱水、経口避妊薬も血栓のリスクを上げます。3移動中は休憩のたびに歩き、水分を十分にとり、鼠径部と膝の裏の生地がよれていないか確かめてください。手術後すぐ遠くへ移動する予定があれば、カウンセリングで前もってお伝えください。
カウンセリング前に準備しておくとよいこと
- 減らしたい部位と範囲、残したいところ(圧迫着の形と着用期間は部位によって変わります)
- 回復期間中の予定:仕事、長く座る用事、飛行機、運動の予定
- 血栓に関係すること:経口避妊薬・ホルモン剤、喫煙、下肢静脈瘤、過去の血栓
- 皮膚が黒ずみやすい、擦れに弱いか
- 以前の脂肪吸引後に圧迫着で困ったこと
ボニータクリニックは、ソウル市瑞草区江南大路565 3階、地下鉄7号線論峴駅8番出口から徒歩約100mです。手術そのものについては脂肪吸引ガイド、短い日程に合わせた範囲の決め方はワンデー脂肪吸引ガイド、以前の手術後の凹凸については脂肪吸引修正ガイドをご覧ください。診療の考え方は脂肪吸引のページ、ワンデー脂肪吸引のページ、脂肪吸引修正のページにまとめています。
参考資料 (6)
本文の説明の根拠となる資料です。研究結果は一般的な傾向であり、個人の結果を保証するものではありません。
- Iverson RE, Lynch DJ; ASPS Committee on Patient Safety. Practice advisory on liposuction. Plast Reconstr Surg. 2004;113(5):1478-1490.doi:10.1097/01.prs.0000111591.62685.f8米国形成外科学会の勧告(全文):少なくとも48〜72時間のはっきりした内出血と腫れ、圧迫着と弾性ストッキングは一般に数週間、深部静脈血栓症・肺塞栓症・脂肪塞栓症候群(24〜48時間)のサイン
- Ormseth BH, Livermore NR, Schoenbrunner AR, Janis JE. The Use of Postoperative Compression Garments in Plastic Surgery—Necessary or Not? A Practical Review. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2023;11(9):e5293.doi:10.1097/GOX.0000000000005293実践的レビュー(全文):ボディの手術後の圧迫着にランダム化・比較研究はなく根拠はほとんどない、イルーズの1989年報告(189人・3〜8週・統計なし・企業主導・査読なし)、早めに外しても結果は悪化しないという見解、合わない圧迫着によるうっ滞・皮膚障害・サイズ不適合(整形外科患者で4〜44%)、医師の関与と早期の経過観察の推奨
- Dixit VV, Wagh MS. Unfavourable outcomes of liposuction and their management. Indian J Plast Surg. 2013;46(2):377-392.doi:10.4103/0970-0358.118617レビュー(全文):腫れと内出血の経過、手術直後から4〜6週・皮膚がたるむ可能性があれば8〜12週の圧迫着、長引く腫れへの着用延長とマッサージ、合わない圧迫着や頻繁な脱ぎ着と漿液腫(5〜7日目・パッド・吸引)、しわと表面の凹凸、圧迫と色素沈着(18.7%・多くは1年以内に消える)、血栓の危険因子と早期歩行、感覚の回復、食事と運動
- Berjeaut RH, Nahas FX, Dos Santos LK, et al. Does the use of compression garments increase venous stasis in the common femoral vein?. Plast Reconstr Surg. 2015;135(1):85e-91e.doi:10.1097/PRS.0000000000000770ボランティア研究(抄録):健康な女性15人で、圧迫着と面ファスナー式腹帯のどちらも総大腿静脈の流れを遅くし、ファウラー位(半座位)でさらに遅くなった。血栓そのものは数えていない
- Alsairefi S, Alqallaf N, Ali S, et al. Efficacy of Manual Lymphatic Drainage in Reducing Postoperative Complications After Cosmetic Plastic Surgery: A Systematic Review. Plast Reconstr Surg Glob Open. 2026;14(10):e8139.doi:10.1097/GOX.0000000000008139システマティックレビュー(全文):美容手術後のリンパドレナージ。採用研究数は抄録では7件、本文の結果と表では4件と食い違う(脂肪吸引・脂肪吸引併用腹部形成18人、リピデマの脂肪吸引293人、腹部形成20人、顎矯正手術26人)。腫れに中程度の効果、痛みと線維化への効果は一定しない、2〜5日目開始・6〜12回で結果がよい、副作用はわずか、標準ケアに加える方法。研究は小規模で多様、リピデマ手術の観察研究の小さな合併症は主に圧迫不足と関係
- Benatti F, Solis M, Artioli G, et al. Liposuction induces a compensatory increase of visceral fat which is effectively counteracted by physical activity: a randomized trial. J Clin Endocrinol Metab. 2012;97(7):2388-2395.doi:10.1210/jc.2012-1012ランダム化比較試験(抄録):標準体重の女性36人、下腹の小範囲脂肪吸引の2か月後に4か月の運動プログラムの有無で割り付け。皮下脂肪の減少は6か月まで両群で維持、運動しない群では内臓脂肪が10%増え、運動群では増えなかった
この記事について
この記事では、一般的な医学情報とボニータクリニックの診療方針を分けてご説明しています。判断は一人ひとりの状態によって変わるため、診察の代わりにはなりません。


